トップ > 中日新聞しずおか > 静岡けいざい > 記事一覧 > 2019年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡けいざい

猫も快適 部屋作り 間宮建具が端材でリフォーム

端材を組み合わせて作ったキャットタワーと間宮聰代表=浜松市南区で

写真

◆タワーや足場提案

 住宅部材製造の間宮建具製作所(浜松市南区)が、猫がいる家向けのリフォーム事業を始めた。建具作りで培った技術を生かし、猫のための多彩な「遊び場」を木材で作る。室内で飼われる「家猫(いえねこ)」が全国的に増える中、人と猫が共に快適に過ごせる空間づくりを提案する。

 事業名は「吾輩(わがはい)の部屋」。高所を好む猫が歩くキャットウオークや、上り下りできるキャットタワーを、部屋の広さや天井の高さに合わせて設計する。猫がエアコンの上に乗るのを防いだり、窓辺で日なたぼっこしたりできるように、家電や家具の配置に応じた足場の施工も請け負う。

 費用は一部屋五十万円から。年間二十件の受注を目指す。タワーのみの販売もあり、踏み台が八つのタイプで二万九千円。支柱は最高二・四メートルまで延ばせる。

 同社は一八六九年創業。現在は住宅メーカー向けに無垢(むく)材で棚や扉を製造しているが、代表の間宮聰(さとし)さん(53)が困っていたのが加工後の端材の扱いだった。洗面台や手洗い場の枠を作る際に板をくりぬいた円盤状の端材は「形が独特で、他の部材への再利用は難しかった」。悩んだ末に思い付いた使い道が、端材を踏み台として支柱に連ねたキャットタワーだった。

室内リフォームの施工例。高所を好む猫がエアコンの上に直接乗るのを防ぐ足場も考案した=浜松市内で(間宮建具製作所提供)

写真

 二年前に試作を始め、フリーマーケットアプリのメルカリに出品すると即座に完売し、需要を実感。その後に本格販売し、これまでに五十セットほどを受注した。設置時に別の箇所の改装の相談が相次いだため、今年五月の改元に合わせて部屋全体のリフォーム事業に乗り出した。

 間宮さんが驚くのは、家猫が予想外に多いこと。自身も大学生の時、下宿先に猫が転がり込んできたことがあったが、「いつの間にかいなくなるのが普通だった」。今では「病気や失踪を避けるためか、放し飼いはもはや昔話」とみる。

 それを裏付ける統計もあり、ペットフード協会(東京)の二〇一八年の調査では、猫の飼育場所は「室内のみ」が78・3%と、一〇年に比べ一割増えた。

 新事業ではタワーや足場のほか、猫用の玩具やトイレといった用品も要望に応じて手掛ける。間宮さんは「猫が喜べば飼い主も喜ぶ。性格や暮らしぶりを確かめながら、猫が中心の生活に癒やしを求める人に満足してもらいたい」と語る。

(久下悠一郎)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索