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静岡けいざい

新しい制服で応対 島田掛川信金が発足

新しい制服で接客する職員ら=掛川市の島田掛川信用金庫本店で

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 島田信用金庫(島田市)と掛川信用金庫(掛川市)が合併して「島田掛川信用金庫」が二十四日、発足した。掛川市の本店と島田市の島田本店で開店前に記念式典があり、それぞれ役員と地元関係者らがテープカットや看板の除幕をして発足を祝った。

 合わせて五十七店となった店舗には、ローマ字で島田と掛川の頭文字となるSとKでかたどったロゴマークが掲げられ、真新しい制服に身を包んだ職員が窓口で来店客に応対した。

 合併は形式上、一八七九年設立の勧業資金積立組合が前身で日本最古の信金とされる掛川信金が存続信金となり、島田信金は解散。預金残高は九千百二十五億円(三月末時点の合計)で、県内十信金中三位となった。

(赤野嘉春)

◆資金需要掘り起こしを

記者会見で経営方針を説明する島田掛川信金の伊藤勝英理事長(右)と市川公会長=掛川市で

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 県内で今年二組目の合併信用金庫となる島田掛川信用金庫(掛川市)が営業を開始した。二宮尊徳の報徳思想の流れをくむ旧掛川信金の伝統と、地域振興の取り組みで定評のある旧島田信金の強みを生かし、「日本最古の信金から日本一新しい取り組みを発信します」のスローガンの実現を目指す。中堅同士の合併で、経営の安定には一層の資金需要の掘り起こしも必要になる。

 二十四日に掛川市の本部で記者会見した伊藤勝英理事長(旧掛川信金理事長)は「報徳の理念を生かしながら新しいことに挑戦したい」、市川公会長(旧島田信金理事長)は「新信金のスローガンそのものがビジネスモデルになる」と、伝統と新たな事業の融合に意欲を見せた。

 具体的には、ハローワークと連携して人手不足に直面する中小企業に人材を紹介する事業や、金融機関と地方自治体、経済団体が一体となって中小や創業希望者の相談支援に当たる「おびサポ」といった旧島田信金の地域活性化の取り組みを強化する。

 合併による経費削減も急ぐ。店舗名は存続させながら、複数の店舗を一カ所に集約する「店舗内店舗」方式で、計五十七店のうち近接する十店程度を早期に事実上、統合する。伊藤理事長は「(旧掛川、島田信金の合計に当たる)純利益十億円程度を安定的に出したい」と話した。

 旧掛川、島田両信金の合併を巡っては、どちらも別の信金との組み合わせも取り沙汰された。結果的に、県内十一信金の中で預金残高(三月末現在)がそれぞれ九位と七位という中規模同士の合併を選んだ格好となった。

 伊藤理事長は「信金は大きければ良いというわけではない。どれだけ地域に密着できるかだ」と強調。「両信金はそれぞれの地域でシェアが高い。規模は十分で、収益を十分に上げられると確信している」と自信を見せた。

 ただ、預金に占める貸出金の比率である預貸率は38・2%で、県内信金の中では下位にとどまる。同業者からは「合併しても規模はそれほど大きくない。本業の貸出金をどれだけ伸ばせるかが鍵となる」との声が聞かれる。

(伊東浩一)

 

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