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静岡けいざい

耐久性の高い本革素材 袋井・小羽皮革など開発

ガラスのコーティングが施された「ライザームーン」の革ベルト。質感や外観はそのままに耐久性を高めた=袋井市の小羽皮革で

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 革製品などのクリーニングを手掛ける小羽(こば)皮革(袋井市)が、ガラス成分をコーティングして耐久性を高めた新しい本革素材を開発した。高級感のある本革の質感を保ちつつ、汚れや傷が付きにくいのが特長で、付加価値の高い革製品開発の提案につなげる。

 新素材の名称は「RAISER MOON(ライザームーン)」。工業薬品を手掛ける京葉ケミカル(千葉県白井市)と共同開発した。

 用いたのは「含浸(がんしん)」と呼ばれる技術。ガラスの成分を含んだ特殊な溶剤を使い、皮革の網目状の繊維に染み込ませることで、ガラスの薄膜を形成させる。皮革の外観や手触り、通気性はコーティング前とほとんど変わらないが、表面がガラス化しているため水や衝撃、汚れに強く、色あせや摩耗も防げるという。

 「本革の風合いや豪華さを生かしながら機能性を高め、普通の製品よりもプレミアム感が出せる。人と違う物を手にし、おしゃれを追求したいという需要に応えたい」と京葉ケミカルの担当者。ライザームーンの名称には、新素材を用いた製品が「月明かりのようにほのかに輝くように」との思いを込めた。

 四月に東京ビッグサイトで開催された展示会「国際アパレルEXPO」に革ジャンなどを出展して性能をPRした。小羽皮革の山田勇人常務は「衣類全般や靴類、ランドセルから乗り物の座席まで、あらゆる革製品に応用できる可能性がある。今後は具体的な製品化に結び付けたい」と期待を込める。

(久下悠一郎)

 

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