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静岡けいざい

「イースター」商機なるか 県内でも動き

◆「第二のハロウィーン」狙い

ウサギをあしらったイースターの関連商品が並ぶ食品売り場=静岡市葵区の松坂屋静岡店で(同店提供)

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 春のキリスト教の祭日「イースター」(復活祭)を新たな商機にしようと、県内の百貨店や行楽施設が関連の売り場や催事に力を入れている。今年のイースターは四月一日。「第二のハロウィーン」を目指し、あの手この手で誘客を図っている。

 包装にウサギが描かれたカステラ、卵形の箱に入ったチョコレート…。松坂屋静岡店(静岡市葵区)は、地下一階の食品売り場で四月一日まで「ハッピーイースター」と銘打ち、三割に当たる二十店がイースターの関連商品を並べる。

 家族が集まる時のお菓子などを選ぶ場に百貨店が適しているとして、数年前からイースター商戦に参戦。今年は、インスタグラムなどの会員制交流サイト(SNS)に写真を投稿したくなるような「SNS映(ば)え」をテーマに、明るく春らしい色の菓子に力を入れる。「まだ知名度は低いが、五年後、十年後にはハロウィーン並みに成長する」と、広報担当者の鼻息は荒い。

巨大な卵形のオブジェを囲んで記念撮影する来園者たち=浜松市西区の浜名湖パルパルで

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 遊園地の浜名湖パルパル(浜松市西区)では四月十五日まで、イースターの風習にちなんだ四つの企画を楽しめる。

 宝探しに似た「エッグハント5」は、園内五カ所に置かれた高さ六十センチほどの卵形のオブジェを見つける遊びで、発見場所を用紙に記して提出する。正解すると記念バッジがもらえ、上級の「エッグハント36」に挑戦できる。建物の軒先や花壇に置かれた、本物の卵ほどの大きさのオブジェを探すため難易度が高い。正解すると抽選で一年分の菓子が当たる。

 パルパルでは、昨年からイースターの企画を実施。「暖かい時季で今年は春休みとも重なり、遊園地の話題づくりにぴったり。定番のイベントにしていきたい」と副支配人の南部光さん(35)。このほか期間中は、ウサギの耳のかぶり物を着けて写真撮影できるポイントを設ける。土、日曜日と祝日は、スプーンに載せた卵形のボールを落とさずに運ぶエッグレース(各日限定五十人)を開く。

 日本記念日協会(長野県佐久市)によると、イースターの推計市場規模は二〇一五年の約二百四十億円から一七年は約三百二十億円へと成長。ただ今年は、年度初めと重なり、影響が見通せないため約二百九十億円と推計する。加瀬清志代表理事は「イースターは年によって日が変わるので消費者に浸透しにくい。販売側は、同じ時季の花見などのイベントと組み合わせた商品を企画するといった工夫が必要だ」と指摘した。

(久下悠一郎、山田晃史)

<イースター> 十字架にかけられたイエス・キリストが復活したことを記念した祭日。春分の日の後の初めての満月から数えて最初の日曜日と定められ、年によって日は変動する。生命の誕生や繁栄を意味する卵やウサギが象徴とされ、欧米では卵を飾り付けて家族や友人と食卓を囲むのが習わし。キリストの誕生を祝うクリスマスと並ぶ一大イベントとされる。

 

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