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静岡連載

新型コロナニュース 帰れぬテコンドー中国代表 受け入れ小山町に感謝

◆金の技を児童に伝授

リオ五輪金メダリストの鄭●音さん(左)に教わって蹴りを練習する男児=小山町の小山フィルムファクトリーで

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 中国で新型コロナウイルスによる肺炎がまん延したため日本にとどまり、小山町で合宿しているテコンドーの中国代表チームが、町内の体育館で須走小学校の児童らと交流した。世界トップレベルの選手たちが子どもたちに練習を公開、蹴り技を指導するなどした。

 町などによると、中国代表チームは一月中旬から静岡市で合宿をしていた。この間に中国国内で新型コロナウイルス感染の広がりを受けて帰国を延期、受け入れ先を探した。小山町内でホテルを経営する台湾籍の薛森唐(せつしんとう)さん(62)がチームスタッフから相談を受け奔走。町所有で、ドラマや映画のロケ地となっている「小山フィルムファクトリー」内の体育館で合宿をすることになった。二月末まで滞在する予定。

 五輪金メダリスト三人を抱える強豪チームで、東京五輪・パラリンピックに向けた海外チームの事前合宿の予定がなかった小山町は、一流選手と触れ合う貴重な機会として、子どもたちとの交流を打診。合宿受け入れを感謝する中国チーム総監督らの意向もあり、二十五日の交流が実現した。

 体育館を訪れた四年生の三十六人は、ほとんどが競技を見るのは初めて。孔繁桃(こうはんとう)監督(41)が、選手の体につけたセンサーでポイントが入る仕組みや、競技には体の柔軟性が必要なことなどを説明。最初は緊張していた子どもたちも、選手とマンツーマンで蹴りなどの技を教わると、すぐになじみ、歓声を上げた。

 山本美羽さん(10)は「蹴るのは難しかった。(選手の)言葉は分からなかったけど、手ぶりで教えてくれて優しかった」と喜んだ。

 孔監督は「練習環境はとてもよく、町民の皆さんの熱意にも支えられた。助けていただいて感謝している」と話す。リオデジャネイロ五輪の女子金メダリスト鄭●音(ていしゅおん)さん(25)は「毎日富士山を見て、良い気持ちで練習している」、同五輪男子金メダリストの趙帥(ちょうすい)さん(24)は「子どもたちの気持ちが伝わった。五輪では金メダルを取りたい」と意気込みを語った。

(前田朋子)

●は、「女へん」に「朱」

 

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