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静岡連載

新型コロナニュース 県内在住外国人が帰国も検討

 新型コロナウイルスの感染が拡大する日本への渡航を控えたり、警戒したりするよう呼び掛ける国が増えている。そうした国の出身で県内に在住する外国人には戸惑いが広がり、市民レベルの国際交流にも影響が出始めた。

 「警戒レベルが上がる前から、訪日を取りやめる台湾人は多かった。これからは『台湾にいったん帰ろうか』と考える人も出てくるのでは」。浜松市中区に住む台湾人の主婦(32)はそう話す。台湾は二十二日、日本旅行について「注意」から「警戒」に引き上げた。

 自身の両親は三月、浜松に来る予定だったが、今月初旬にキャンセルした。台湾では、中華圏で過去に猛威をふるったSARS(重症急性呼吸器症候群)の記憶から、感染症への危機感を持つ人が多い。日本の対応は当初から「危機意識が低く、予防の動きが遅い」と見られていた。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は台湾でも手厚く報道され、イメージがさらに悪化したという。

 日本人の夫とも危機感への温度差を感じるといい「桜の季節は特に日本旅行の人気が高いが、今年はどうなるか…」と案じた。

 日本への渡航を抑制するよう呼び掛ける動きは広がり、茂木敏充外相は二十一日の会見で、タイと韓国、ブータン、イスラエル、サモア、トンガ、ソロモン諸島、キリバス、ミクロネシア連邦の九カ国に上ると明らかにした。その後、台湾や米国が渡航警戒レベルを引き上げるなどした。

 「来週にも二週間くらい母国に戻ろうと思っていたが、(渡航抑制のニュースを見て)どうしようか迷っている」。タイの首都バンコク出身の男子大学生(23)=浜松市=は、空港や航空機を利用するのが心配といい「感染したら家族にもうつすし、日本に戻れないかもしれない」と語った。

 浜松市中区でタイ料理店を営むタイ人の緒方ウサさん(44)は「東京の友人や親戚は気にせず日本とタイを行き来しているけど、私は不安だから浜松でじっとしている」と話した。

 米ニューヨーク州出身で浜松市中区の英語教室講師パール・ジェシカさん(34)は「まだ帰国は考えていないが、もっとひどくなったらどうしよう」と不安を口にした。

(内田淳二、篠塚辰徳、松島京太)

 

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