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静岡連載

新型コロナニュース 県内上場企業の業績に影響

◆下方修正相次ぐ

 新型コロナウイルスによる肺炎が県内の上場企業の業績にも影を落とし始めた。十三日の各社の決算発表では、感染が拡大する中国の景気低迷や現地工場の操業休止を踏まえ、業績予想の下方修正が相次いだ。影響の全体像が見えない不安も広がっている。

 工作機械・二輪車部品製造のエンシュウは、二〇二〇年三月期(連結)の売上高の予想を二十五億円減の二百七十五億円、営業利益を二億円減の二十一億円、純利益を二億円減の十三億円に下方修正した。

 下方修正は三回目。米中貿易摩擦に伴う設備投資抑制からの回復が想定より鈍いことに加え、新型肺炎の影響も見越して「最低限の保守的な数字にした」と勝倉宏和副社長。山東省青島市の製造拠点と販売拠点はそれぞれ今月十一日、十三日に操業を再開したが、江蘇省蘇州市の支店は未定という。

 巴川製紙所も、二〇年三月期の業績予想を三たび下方修正。売上高は直近の予想から五億円減の三百十五億円、営業損益と純損益は赤字の見通しとした。トナー市場の競争激化や、携帯端末向けの光学フィルムの需要低迷が主因だが、新型肺炎で中国の子会社が操業を停止した影響の判明分も織り込んだ。

 スター精密は、減収減益を見込む二〇年十二月期の業績予想に新型肺炎の影響を含めていない。遼寧省大連市にある工作機械などの工場は今月十日に操業を再開したが、従業員の約二割は当局の規制で出社できなかったという。山梨正人管理本部長は「中国はプラスと見ていただけに、出ばなをくじかれた」と嘆いた。

(久下悠一郎、伊東浩一、山田晃史)

 

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