トップ > 静岡 > 地域特集 > 静岡連載 > 記事一覧 > 2020年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡連載

新型コロナニュース 県内産業にも大打撃

◆宿泊キャンセル9万人

 静岡県観光協会によると、新型コロナウイルスによる肺炎拡大が影響した県内の一〜三月の宿泊キャンセル数(五日現在)は九万二百七十七人分に上る。

 一月末までのキャンセル数が八千七十八人、二月が五万三千六百七十五人、三月が二万八千五百二十四人。エリア別では、浜松市内が四万二千八十人で全体の46%を占めた。

 新型肺炎の感染拡大を受け、静岡空港と中国大陸を結ぶ全八路線の欠航が決まっている。観光協会の橋本勝弘専務理事は「空港に近く、交通アクセスの良い観光地を中心に影響が大きい」と説明。ホテルや旅館からは「日本人から『中国人がいるなら行かない』と言われる」などの声も寄せられた。

 県が県内旅行業者二百九十二社にした調査では、八十三社から一〜三月で旅行のキャンセルや延期の申し出が五千七百一人分に上るとの報告があった。川口茂則・県観光政策課長は「国内全体で旅行意欲が低下している。需要喚起の策を打っていく」と話した。

(三宅千智)

◆中国人客消費試算 最大で450億円減

 中部圏社会経済研究所(名古屋市)は七日、新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、訪日中国人の静岡県内消費額が最大で四百五十億円減少する可能性があると発表した。静岡県は訪日外国人に占める中国人の割合が高く、経済規模に占める割合は中部九県で最大となる。

 二〇〇三年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した当時の状況を参考にし、深刻な影響が一年間続いた場合と、SARS同様に四カ月で回復した場合の二パターンで推計した。前者の想定では、昨年に訪日中国人が県内で消費した六百四十八億円(推計)の約七割に当たる四百五十三億一千万円が減ると試算。後者の想定での減少額は六十九億三千万円だった。

 影響するのは主に宿泊や飲食、小売業などとみられ、研究所の担当者は「SARSでは終息後に数字がV字回復した実績もあり、どの程度長引くかがポイントになる」と分析した。

(五十幡将之)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索