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静岡連載

新型コロナニュース マスクの選び方、使い方に注意を

◆島田のメーカーに聞く

トヨタ自動車−ホンダ戦をマスク姿で観戦するラグビーファン=1日、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で

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 感染が広がる新型コロナウイルスの予防策として、市販のマスクが人気を集めている。業務用マスクの国内シェア八割を誇り、一般向けのマスクも販売するサンエムパッケージ(島田市)は生産が追い付かない事態に。だが、担当者は「マスクをするだけで万能というわけではない」と、選び方や使い方に注意を促している。

 「通常の倍以上の売れ行きで想像以上だ」と広報担当者は驚く。同社は相手先ブランドによる生産(OEM)で医療用のマスクを中心に製造。一般向けにインターネットで販売している商品は今年一月に入ってから注文が急増し、販売を中止した。休みの土日も工場を稼働させている。

 同社によると、マスクは用途によって種類が異なっており、マスクならどれも同じというわけではない。医療用などの基準となる指標のひとつに、フィルターがどの程度小さな粒子を捕まえられるかを示す「ろ過効率試験」がある。

 種類として、せきやくしゃみで飛び散ったウイルスを含む飛沫(ひまつ)や花粉が対象の「BFE」、インフルエンザウイルスなどが対象の「VFE」、重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスなどが対象の「PFE」といった手法があり、数値が高いほど除去に効果があるといえる。例えば、コンビニなどで手軽に買えるマスクはBFEの数値が高いが、業務用はさらにPFEの数値も高い。マスクの外袋や箱には大抵、こうした数値を基に「99%カット」などと記載されていることが多い。

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 コロナウイルスは約〇・一マイクロメートルの大きさで、PFEでも、このサイズの微粒子をどれだけフィルターで除けるかを調べるが、新型コロナウイルスは「まだ全容が分かっていない」ため、現時点で数値が高いからといって確実に防げる、とは言いづらいようだ。

 新型については国も「換気が不十分な場所では予防策と考えられる」としつつ、「屋外などでは相当混み合っていない限り(予防の)効果はあまり認められていない」とする。

 そもそも一般向けのマスクはウイルスの侵入を防ぐより、ウイルスを外に出さないことを想定している。

 せきやくしゃみの飛沫は五マイクロメートル以上あるため、一般的な市販のマスクで十分防げる。ウイルスが付着した電車のつり革やドアノブを触り、その手で口や鼻を触ることで体内にウイルスが入る「接触感染」も防ぐことができ、特に人混みでは効果を発揮するという。

 気を付けなければならないのは、マスクの着用法だ。

 もったいないからといって、マスクの表裏を逆にしたり、推奨される期間より長く使い捨てマスクを使ったりすることはかえって感染のリスクを高める。鼻やあごを出してマスクを着けるのも駄目。一般的なマスクであればひもを耳に掛け、ワイヤがあれば鼻の形に合わせて曲げ、あごまで覆って初めて効果が出る。

 「単純にマスクを買い、適当に着ければ安全ということはない」と担当者。手洗いなどの一般的な風邪対策を併用することも勧めた。

(鈴木凜平)

 

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