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静岡連載

新型コロナニュース おびえずに対策を

◆予防法 風邪と同じ

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 中国湖北省武漢市から始まった新型コロナウイルスの感染拡大は依然、収まる気配がない。二十九日朝、日本政府のチャーター機で武漢市から帰国し、記者会見した邦人の二人は安堵(あんど)の表情を見せた。今後、予防はどうするか、症状が出たらどうすればいいのか。冷静に対応するため、県内の関係者に聞いた。

 新型コロナウイルスに感染した患者が入院する場合、受け入れ先となる指定医療機関の磐田市立総合病院の飛田規(ただす)副病院長によると、発熱やせき、くしゃみといった初期症状は風邪と変わらず、予防法も同じだ。

 まずは人混みに行かないこと。特に重症化しやすいとされる高齢者や持病がある人は不要不急な外出は避けたい。

 外出する場合はマスクをする。せきやくしゃみによる「飛沫(ひまつ)感染」に効果があるとされる。

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 ウイルスが付着した電車のつり革やエレベーターのボタン、ドアノブなどを触り「接触感染」する場合も多い。ウイルスが付いた手で口や鼻を触ると体内に入るが、マスクはそれも防いでくれる。ただし、鼻を出したり、すき間だらけだったりすると効果は半減する。

 外出から戻った時など、せっけんを使って三十秒以上、念入りに手を洗う。アルコール入りの消毒液を使うとさらに良い。飛田さんは「正体が見えないので不安になるだろうが、基本は軽症でパニックになることはない」と話した。

 熱やせきなどの症状が出た場合、県疾病対策課の後藤幹生課長は「まずは近くの保健所や県の専用ダイヤル=054(221)8560=に電話して症状や経緯を伝え、病院を紹介してもらってほしい」と呼び掛ける。

 今のところ、新型かどうか判断の基準となるのは、潜伏期間とされる二週間以内に武漢市に滞在したり、同市にいた人と接触したりしたことがあるかどうか。県内では現在、インフルエンザが流行しており、患者が多い。電話もせずあわてて病院に行くと待合室で感染したり、十分な診察や検査を受けられなかったりする可能性もある。後藤さんは「必要以上におびえず、しっかり対策をすれば防げます」と断言した。

(鈴木凜平)

◆遠鉄、貸し切りバスに除菌水

車内にマスクや除菌スプレーを置き始めた遠州鉄道の空港バス=29日、浜松市中区の浜松駅バスターミナルで

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 奈良県の日本人バス運転手が新型コロナウイルスに感染したことを受け、遠州鉄道(浜松市中区)は二十九日、貸し切りバスと空港・高速バスの乗車口に除菌スプレーとマスクを置き、乗客に利用を呼び掛けている。

 同日午後三時三十五分に浜松駅バスターミナルを発車した中部空港直行バス「イーウイング」には三人が乗車し、持参したマスクを着用している人もいた。

 遠鉄によると、路線バスを含む全運転手にマスク着用や手洗い、うがいの徹底を改めて呼び掛けた。今月十五日以降に中国人旅行者を乗せた運転手には、少しでも体調に異常を感じた場合、医療機関を受診するよう指示した。

 同社は貸し切りバス百三十一台、空港バス十六台、高速バス十台を所有。二十九日時点で中国人旅行者を乗せた貸し切りバス五台(他社からの受注分含む)を運行しているが、ウイルス発生地の武漢からの客はいないという。

(鈴木啓紀)

◆伊豆の観光施設 中国団体客が減

 新型コロナウイルスの影響で、県東部の観光施設も客の減少に見舞われているところがある。

 伊豆・天城を代表する観光地の浄蓮の滝では、中国が海外団体旅行を禁止した二十七日以降、団体バスのキャンセルが相次いでいる。担当者は「中国人客は団体バスの八割近くを占めており、日本人客よりも多いくらいだから死活問題だ」と頭を抱える。

 「伊豆シャボテン動物公園」などを運営する伊東市の伊豆シャボテン動物公園グループの関連施設では、中国の団体客の予約十四件、計約二百三十人分がキャンセルになった。

 中華圏からの観光客も多い御殿場市の「御殿場プレミアムアウトレット」。年間約一千万人が訪れる県東部屈指の人気スポットで、春節の時期は訪日観光客が増える傾向がある。担当者によると、大きな客数減はないという。

(山中正義、前田朋子)

 

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