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[吉川しんぶん]大河ドラマ SNSで人気は?

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◆直虎VS政次

おんな城主直虎の撮影を久留女木の棚田で行った(左から)高橋一生さん、柴咲コウさん、三浦春馬さん、前田吟さん=浜松市北区引佐町久留女木で

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 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が始まって三カ月。インターネットに短文や写真を投稿する会員制交流サイト(SNS)では、熱心な視聴者が感想を書き込み、盛り上がりを見せている。SNSの投稿を手掛かりに、みんなの直虎の楽しみ方を調べてみた。

 調査には、主なSNSでの投稿が調べられる「ヤフー!リアルタイム検索」を使い、三月に放送があった五、十二、十九、二十六日の投稿に、出演者の名前や役名が含まれている件数を調べた。

 最も多かったのは「直虎」の約二万七千件だったが、それに匹敵する人気の人物がいた。高橋一生さんが演じる小野政次だ。「政次」は一万一千件、「高橋一生」は一万三千件に上り、出演者の名前では高橋さんが最多だった。

 直虎の幼なじみの政次は井伊家の筆頭家老である一方、今川家から目付け役も任されている。両家の板挟みの中で乱世を生き抜きながらも、直虎に実らぬ恋心を寄せる姿にSNSでは「政次が不憫(ふびん)すぎる…」「不憫な高橋一生にマジ萌(も)える」といったコメントが飛び交う。

 上智大の碓井広義教授(メディア文化論)は「自分を抑え、相手の幸せのためなら何でもするという生き方は、特に女性視聴者にとってたまらないはず」と分析する。直虎と直親(三浦春馬)、政次の幼なじみ三人を三角関係として捉える「“恋愛大河”ともいうべき楽しみ方で支持されている」という。

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 碓井教授は高橋さんの人気の要因に、一〜三月にドラマ「カルテット」(SBS)にも出演したことを挙げる。作中では「危うさがあるからひかれるタイプ」の人物を演じ「そのイメージとどこか重ねながら、大河の高橋さんは見られているのでは」と推測する。

◆PRにSNS活用の自治体も

 SNSでテレビ談議が盛り上がる背景には、番組のインターネット配信の普及がある。碓井教授によると、若者を中心に、SNSで友人が話題にした番組はテレビ放送が終了していてもネットで視聴し、自分も感想を投稿するようになっている。「リアルタイムの視聴率だけでは視聴行動を正確に把握できない。SNSとリンクした『ソーシャル視聴』は若者たちの間でより普通のことになっている」

ドラマ化された漫画の作者を起用した東京都北区のPRポスター

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 こういった若者のSNSの使い方をPRに生かす自治体もある。一昨年にテレビ東京でドラマ化された漫画「ウヒョッ!東京都北区赤羽」。東京都北区は昨年、作者の清野とおるさんを起用したポスターを発表した。八種類あるポスターでは、主人公が、しつこいほどに「北区に住もう」と呼び掛ける。SNSでは「いい感じに狂気漂っている」「思わず二度見するインパクト」と話題を呼んだ。

 区によると、若者の定住が重要な課題になる中で、利用者に若者が多いSNSに着目したという。担当者は「作品の発信力に乗っかるツールがSNSだった」と話す。

 「おんな城主 直虎」の舞台である浜松は、SNSで作品の魅力に乗っかることができるのだろうか。「観光誘致と結び付けようとすると、すぐに見抜かれ反発が起きる。発信するならあくまでも草の根的に、ファンとしての『直虎愛』を前面に押し出していくべきです」と碓井教授。直虎を盛り上げるなら、見るのはテレビでなくネット?−。そんな時代なのかもしれない。

 吉川翔大(よしかわ・しょうた) 今回の取材でパソコンを使いすぎ、肩凝りがひどい29歳。「直虎」でお気に入りのシーンは、13歳の家康を違和感なく演じる46歳の阿部サダヲさん。でも、やっぱり柴咲コウさんはかわいいと思う。

 

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