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心のおと

子供が光る町

浜松まつりの凧揚げ会場で

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 しかられたことを今でも覚えている、近所のおじさんやおばさんたちがいます。しかるだけでなく、志望校に合格した時や、就職した折には家族のように喜んでくれました。あの頃の子供たちは、自分の親や親戚だけでなく、町のみんなに育てられていたような気がします。幸せを願い、見守ってくれる大人が周りにたくさんいました。

 隣に誰が住んでいるか顔も知らなかったり、他人の子供をしかったら大騒ぎになってしまう今の時代とは違う、町の温かさがありました。「あの頃はよかった」と嘆きそうな自分に「今もそんな町があるよ」と教えてくれたのは、先日開催された浜松まつりです。

 町に誕生した子供の成長を願って、町の大人衆が汗だくになり、その子のための初凧を揚げる。その姿は、愛を持ってしかってくれた、かつての大人と重なりました。夜になり大人も子供も一緒になって練りに出ると、危険がないかどうか、大人たちは自然と子供に目線が行きました。御殿屋台の上で演奏する子供たちからは、わが町へのプライドがにじみ出ていました。

 誰かが誰かを思い、隣の人の顔が見えて、誇りを持てる町が再び増えた時、子供を取り巻く悲しいニュースはなくなっていくのではないでしょうか。温かい町づくりのためのヒントが浜松まつりにはありました。

 令和という新しい時代が、古くから伝わる浜松まつりのように、互いを知って温かい日々を送れる時代となりますように。

 

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