トップ > 静岡 > 地域特集 > 心のおと > 記事一覧 > 2019年の記事一覧 > 記事

ここから本文

心のおと

知る喜び

ベトナムのミーソン遺跡で

写真

 駆け出しの頃、繰り返し「無知は罪」と言われました。哲学者ソクラテスの言葉で解釈はさまざまですが、私は「何かを伝えることを生業(なりわい)とするなら、精いっぱい知識を身につけましょう」という意味で受け取りました。「知ることに貪欲であれ」といったところでしょうか。

 最近、4日間のお休みがあり「4日で行ける未踏の地へ!」と、ベトナム旅行を計画しました。「そこでしかできないことは何だろう」と調べてみると、恥ずかしながら「ミーソン遺跡」という世界遺産があることを初めて知りました。まさに、無知は罪。ですが、知らないからこそ行く価値がある。行き先が決まりました。

 「知らない」は「知りたい」の入り口です。はるか千年以上前に、どんな技術を使って何を考えながら、どんな姿の人たちが、この建物を造ったのだろう? 家族はいたのかな? 恋人とは会えていたのかな? いろいろと空想しながら遺跡を歩きました。すると、ふと一瞬、当時を感じた気がしたのです。

 単純に知識やデータを手に入れて知ることは今、簡単です。でもそこに喜びは生まれないような気がするのです。脳で知るだけでなく、体と心が何かを感じた時に、知る喜びは生まれるのではないか。これを知ったことが旅の収穫でした。

 世界は知らないことであふれています。知る喜びで心が満たされる毎日を送るため、今日も「知りたい」欲が私を突き動かします。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索