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くらしの知恵袋

病気の悩み解消 図書館の利用呼び掛け

専門的な知識が手に入る「医療・健康情報コーナー」=浜松市中区の城北図書館で

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 病気の治療法や薬の副作用について、無料でより正確な情報を入手できる「医療・健康情報コーナー」を浜松市の図書館が設けている。同コーナーのある城北図書館(中区)の池川里果主任は「病気で不安になったら一人で悩まずに図書館に来てほしい。情報を得ることで解消される不安もある」と利用を呼び掛けている。

 城北図書館の医療・健康情報コーナーには約千冊の書籍や約二十種の専門誌のほか、同じ病気を持つ患者同士が情報交換を目的に発行する「患者会資料」などがあり、充実した内容となっている。より新鮮でより信頼性のおける資料を司書が従来の書棚から抜き出して展示している。聖隷浜松病院(中区)が徒歩十分以内にあることからも、貸し出しは好調だという。

 取り組みは、県立図書館での事業を参考に二〇一六年から開始。現在では、城北図書館と積志図書館(東区)、東図書館(同区)、都田図書館(北区)、舞阪図書館(西区)、佐久間図書館(天竜区)の六館でコーナーが設けられている。

記者が借りた書籍。これで出産に向けた準備はバッチリだ=浜松市東区で

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 試しに記者も利用してみた。妻が出産を控えているにもかかわらず知識不足から妻から冷たい目を向けられることが多く、汚名返上のため「出産に関する本はありませんか」と質問した。

 すると、職員はすぐに「婦人科学・産科学」の書棚に手を伸ばし「全てがこの一冊で分かる」と冠したガイド本を紹介してくれた。そればかりではなく、新生児がかかりやすい病気に関する書籍も教えてくれた。妊婦にマッサージが良いと書いてあったので妻の足の裏をもむと少しばかり機嫌が良くなった(ような気がした)。

 東区在住の八十代男性は「免許更新に向けて脳の若返り方を知りたい」と訪れた。職員は認知症予防についてイラスト付きで解説する書籍を紹介し、男性は「買わなくて済むのはありがたいね」と満足げに貸し出しカウンターに向かった。

 病気や健康の情報を得たいとき、ネット検索に頼ってしまいがちなご時世だが、池川主任は「ネット上は不確実な情報があふれている。本はどんな経歴の人が書いた情報か明記されているため信頼性は高い」と強調する。

◆ワンポイントアドバイス 「信頼できる書籍、司書に相談を」

 「まずは図書館のレファレンスカウンターに相談してもらうのが一番」と池川主任は話す。図書館司書は、必要な情報と資料をつなげるプロフェッショナル。自力で目当ての情報が見つからなくても、相談するだけで適切な書籍を取り寄せてくれることもある。

 ただ、図書館司書は医者ではないため病状の診断や特定の治療法の判断をすることはできない。自分の病気や健康をある程度理解した上で、補助的に情報を得る使い方が好ましい。

 自分で書籍を選ぶ場合はより新しい書籍を選択しよう。背表紙に貼ってあるシールの一番下の数字は出版年の下二桁を表している。池川主任は「医療の常識は日々変化している。より新しく正しい情報を入手してほしい」と促す。

(松島京太)

 

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