トップ > 静岡 > 地域特集 > くらしの知恵袋 > 記事一覧 > 2019年の記事一覧 > 記事

ここから本文

くらしの知恵袋

いっぱい遊んで心も体も成長 「乳幼児期の運動大切」

◆常葉大准教授 磯谷さん提唱 

ボール拾いを楽しむ親子ら=浜松市中区の市子育て情報センターで

写真

 乳幼児が体を十分に使った運動を体験できるようにと、常葉大准教授の磯谷仁(いそがやひとし)さんが二十五年以上にわたり、親子で楽しむ運動遊びの紹介を続けている。脳や神経が著しく発達する乳幼児期に、子どもが保護者と一緒に体を動かすと、情緒の安定や社会性、運動能力の発達に大きくつながるという。

 浜松市中区の市子育て情報センターで七月六日、未就園児の父親に子どもとの遊び方や触れ合い方を学んでもらう講座「パパと一緒!あそび天国!」が開かれた。父子二十組が参加し、磯谷さんが広めている「運動遊び」を楽しんだ。

 「みんな。ボールを集めてくれるかなあ。いくよ!」。磯谷さんが箱に入ったたくさんのカラーボールを周りに放ると、子どもたちが落ちたボールを喜んで拾い集め、箱の中に戻していった。磯谷さんによると、単純な動作だが、投げる動作や積極性が身に付くという。

 抱っこした子どもをゆっくりと左右、上下に揺らす「ゆらゆらスーパーマン」も紹介した。不安定な姿勢を経験させることで、さまざまな運動に対応できるようになるという。「子どもの眉間にしわが寄っていたらストップ。乳幼児の目を見ながら、喜ばせてあげることが大事」と助言した。

 磯谷さんは、幼児や児童の体育指導研究に取り組む会社「きのいい羊達」(静岡市清水区)を一九九二年に設立。県内を中心に教室を構え、会員が二千人以上いるほか、親子向けの教室の依頼が年に三百件ほどあるという。

 磯谷さんは「昨今はスマートフォンや携帯ゲームで遊ぶ子どもが増え、運動ができる子とできない子が二極化している」と危惧する。「二十年前に比べて、でんぐり返しすらできない子どもが増えている。基本的な運動ができていないと、姿勢の悪さにつながり、集中力もつかない」と乳幼児期に運動することの大切さを説いた。

◆ワンポイントアドバイス 「ネットでプログラム紹介」

写真

 子どもの体力や運動能力が低下傾向にあることから、県は未就学の子どもへの働きかけが重要として、親子運動遊びのプログラムをホームページで公開している(「つながるあそび 静岡」で検索)。プログラムの策定には磯谷さん=写真=も関わった。

 歩き始めから三歳児までを対象にした「ファミリー・プレイ・プログラム」と、四歳からの「ファミリー・チャレンジ・プログラム」の二種類。小学校以降の体力づくりや運動に大切な八つの運動能力「走る、跳ぶ、投げる、柔らかさ、リズム、素早さ、力の入れ方、バランス」の基礎を培うことができるよう構成されている。

 磯谷さんによると、小さいころに体を動かしていないと、成長後に運動が不向きになるという。「運動ができると自分に自信を持てるようになり、社交性につながる。ぜひ、親子で習慣化してほしい」とアドバイスする。

(鎌倉優太)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索