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くらしの知恵袋

訪日外国人、どう観光案内 静岡フリーガイド「まず地元を知ろう」

資料を片手にメキシコ人家族に駿府城公園を案内する新田昌男さん(中)=静岡市葵区で

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 延べ十五万人の外国人が二〇一七年の一年間で県内に宿泊した。日帰りで立ち寄った人を含めると、それ以上の人が訪れている。どう接したらよいのか。外国人を無料でガイドする任意団体「静岡フリーガイド(SFG)」によると、まずは地元の良さを理解することだという。

 昨年十二月中旬。メキシコ人一家四人が東京から新幹線でJR静岡駅にやってきた。ガイドの新田昌男さん(66)はあいさつを済ませると、四人にファイルを手渡した。

 「ガイドが話すだけでは右から左に聞き流してしまう。資料が手元にあれば、頭の片隅に覚えてもらえる」。新田さんは自身の旅行経験から英語とスペイン語の資料を作ってきた。知ってほしいポイントは二つ。静岡は日本のどこにあるか。静岡(駿府)のまちをつくった徳川家康とは。資料に目を通した一行は、静岡市内の観光地に向かった。

 駿府城公園(葵区)で、新田さんは改めて駿府城と徳川家康について説明。家族が興味を示した櫓(やぐら)のしゃちほこも解説するなど、会話は弾んだ。

静岡県の位置を説明する資料

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 午後は富士山の見える日本平夢テラス(清水区)と久能山東照宮(駿河区)へ。ここで初めに渡した資料が生きてくる。「さっきの人じゃないか」と、家族は東照宮にある家康の手形に反応を見せた。家族は静岡駅で抹茶などを買い、新幹線で京都へ向かった。

 二年間で二十組をガイドしてきた新田さんによると、外国人が静岡に求めるのは、大半が富士山。ゲストの時間に余裕があるときは富士宮市まで行くことも。

 「いろいろな国の人から、静岡を認めてもらえる」と新田さんは話す。

◆ワンポイントアドバイス 

 駅などで、切符の買い方や、ホテルを探すのに戸惑っている外国人を見掛けることは珍しくない。「May I help you?」。SFGの村田弥生さん(67)は簡単な決まり文句で十分と説く。「外国で逆の立場になったとき、話し掛けてもらえるだけでうれしいはず」。目の会話だけでもOK。大事なのは「度胸」。

 神社でのお参りの方法など、日本の文化について聞かれることは多いという。「身近なものに興味を持って、知ってみてほしい。自分が住む町の良さを再確認するいい機会にもなる」と勧める。

 <静岡フリーガイド(SFG)> 県内を訪れる外国人観光客に無料で通訳ガイドをしようと、2017年1月に活動を始めた。県出身者や在住者19人で構成。ホームページで依頼を受け付け、メールで日程や行程を決める。昨年までの2年間で61件、164人を案内した。北米や欧州、オーストラリアなど英語圏の利用者が多い。

(谷口武)

 

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