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くらしの知恵袋

絵本の選び方 読み聞かせ方 焦らず易しい作品から

ブックスタートで絵本の読み聞かせを楽しむ親子連れ=浜松市東区のイオンモール浜松市野で

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 絵本の読み聞かせを始めたいが、いざ大量の絵本を前にすると、どれを選べばいいのか迷ってしまう−。そんな悩みを抱える子育て中の親御さんも少なくないはず。浜松市の図書館職員や絵本専門店のオーナーに、絵本選びの極意を聞いた。

 買い物客でにぎわう休日のイオンモール浜松市野(東区)の一室に、乳幼児を連れた家族が十五組ほど集まった。市立図書館がゼロ歳児の親に無料で絵本を配布する「ブックスタート」だ。読み聞かせも行い、絵本の世界への入り口として親しまれている。

 生後十一カ月の娘と訪れた久米由衣さん(33)=東区=は「月齢に合わせてどんな本を読めば分からなかったので参考になる。図書館で借りて反応が良ければ買ってみたい」と話した。

 市内でのブックスタートは二〇〇七年に開始。一七年度は約四百回開き、三千六百組以上の参加があった。他自治体も実施しているが、商業施設への出張は全国でも珍しいという。

絵本の選び方を説明する星野紀子さん=浜松市中区の絵本店「キルヤ」で

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 市立図書館は、リーフレット「おうちで読んであげたい150冊の絵本」も作製し、各館で配布中。初級(ゼロ、二歳)と中級(三、四歳)、上級(五、六歳)に分け、お薦めの絵本を紹介している。

 中央図書館サービスグループ長の鈴木早苗さんは「焦ってレベルの高い絵本を早いうちから読ませるのはもったいない。その時期に一番楽しめる絵本を選んであげてほしい」と話す。

 一方、絵本好きが高じて〇九年に絵本専門店「キルヤ」(中区)をオープンした星野紀子さん。店をやっていて一番うれしい瞬間は「気に入った絵本に出合ってもらえたとき」といい、「そのためには、親が読んであげたい絵本ではなく、子どもが直感で好きだと思った絵本を選んで」と訴える。店では五百冊ほど取りそろえ「ベストセラー以外の珍しいものが多い」という。

◆ワンポイントアドバイス お気に入りつくって

 絵本を選んだ後は、読み聞かせの時間だ。鈴木さんと星野さんは「まずはお気に入りの一冊をつくって」と口をそろえる。

 「ストーリーだけではなく、絵本を読んでもらったという思い出が子どもには残る。たとえ大きくなっても、家に置いてある絵本に手を伸ばせば、大好きなその瞬間に戻れる」と星野さん。

 読み聞かせには注意点もある。「理解できたかどうか質問したり、感想を聞いたりする」「文字や数を覚えさせようとする」といったことは避けるべきだという。

 鈴木さんは「内容について質問すると、子どもにとって本を読むことは『勉強』『褒められるためのもの』となり、自発的に読書することのブレーキになりうる。絵本の世界を楽しませることを優先して」と呼び掛ける。

(松島京太)

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