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イチ推し

ギネス記録 焼津の収集家 かっぱにどっぷり

◆私設の展示館 グッズたっぷり

かっぱグッズの収集でギネス世界記録を持つ北野龍雄さん=焼津市大住で

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 焼津市に一風変わったギネス世界記録を持つ収集家がいる。三十数年間にわたり、かっぱをモチーフにしたグッズを集める同市大住の北野龍雄さん(79)。好奇心に駆られ、自宅の敷地内に立つ展示施設「龍(たっ)ちゃんのカッパ館」を訪ねた。

 かっぱをイメージした緑色の外壁が目を引く。二階建ての館内には、絵や陶器、お面、キーホルダーなど約六千点が並ぶ。漫画家の故水木しげるさんや故清水崑さんなど、有名な作家が手掛けた品も。北野さんは「投資額は優に一億円を超える。ここまでのめり込むとは思いもしなかった」と笑う。

水木しげるさんら有名作家の作品も多数並ぶ=焼津市大住で

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 かっぱとの出会いは小学六年の時。修学旅行先で、米粒にかっぱの絵が描かれた置物を何げなく買った。友人が面白がって、かっぱグッズをくれるようになり、すぐに数十点が集まった。

 収集を始めるのは、それから約三十年後。市内でダクト工事会社を経営し、腕時計を買おうとデパートの担当者と会った時のこと。担当者が持参した商品ケースの隅に、象牙製のかっぱの根付けを見つけた。小学生のころの懐かしい記憶を思い出し、約八十万円で根付けを二個買った。

踊りに興じるかっぱの行列は、作家ごとに個性があって見比べると面白い=焼津市大住で

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 後日、かっぱグッズの収集家が全国にいることを知り、十人ほどを訪ね歩いた。五千点近く所有する人もいたが、ある思いが芽生えた。「かっぱなら一番になれそうだ」。切手やコインを集めたこともあり、持ち前の収集癖に火が付いた。

 コレクションは、骨董(こっとう)市などで買った既製品だけではない。瀬戸焼や萩焼など各地の陶芸家三十八人に頼み、踊りに興じる三十三匹の行列を一人一人に作ってもらったことも。二〇〇五年にカッパ館を建設し、四年後に七千八百四十五点でギネス記録に認定された。

 収集家として有名になった結果、寄贈を申し出る人が出始め、現在は一万点以上に増えている。

 カッパ館に定休日はなく、来館者には自ら対応し、展示品を紹介する。県内よりも県外の来館者が多く、「静岡の人にも、もっと見てほしい」と話す。入館料は高校生以上三百円、小中学生二百円。(問)北野さん=054(629)8131

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佐野周平記者(牧之原通信部)

 カッパ館近くの道路沿いに、かっぱの石像が入り口に置かれた店が20カ所近く点在している。ラーメンを食べるかっぱなど、北野さんが各店舗の業種に沿った石像を用意し、置いてもらっている。ギネス記録に続く目標は、この道が「かっぱロード」と呼ばれ、皆に親しまれること。地域活性化につながるのではないかと期待している。

 

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