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イチ推し

バードウオッチング 目を開けて耳を澄ませば

◆鳥の声、森林浴に癒やされ

鳥の探し方を説明する河合孝佳さん=浜松市浜北区で

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 街中でも田舎道でも森林にいても、気付けば鳥の声に、季節を感じ、気持ちが和らいだ経験を持つ人も多いのでは。浜松野鳥の会幹事の河合孝佳さん(54)=浜松市北区初生町=から、バードウオッチングの楽しみ方を聞いた。ちょっと外に出て、耳を澄ませてみませんか。 

 十代後半から浜松市の佐鳴湖畔で毎月第一日曜に開く定期観察会のリーダーをしてきた河合さんは「鳥はかわいいですよ」と目尻を下げる。「水浴びや羽繕いはもちろん歩く姿もいとおしい。飛ぶ姿も色もきれいでしょう」と止まらない。

 観察会には多いときで三十人ほどが参加する。雨の日の楽しみも「猛きん類が飛ばないので、キジバトがよく動くようになるんですよ」と教えてくれる。

 バードウオッチングの楽しみは鳥の姿を見て声を聞くだけではない。森林浴にもなり、気分が良くなれば健康につながる。「鳥の声はこの上ないBGM。せせらぎや風の音と一緒に聞いていると、ストレスが消えていく気がします」

 自然が相手なので、鳥を見つけられない日もある。初心者には木に止まる鳥を見つけるのは容易ではないが、「声しか聞こえなかった鳥が目の前に現れたときの感動はひとしお」と根気強い観察の向こうにしかない喜びを教えてくれた。

バードウオッチングが楽しくなる図鑑や双眼鏡を持つ西場美樹さん=浜松市浜北区で

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 慣れてくれば、鳥のいそうなポイントや、生態が分かってくる。同市浜北区の県立森林公園では冬から初夏にかけて数回、鳥の観察会を開いている。公園の自然解説員の西場美樹さん(45)は、「さえずりが聞こえれば『そろそろ恋の季節かな』と想像できる。運が良ければ、巣の材料を運んだり交尾したりする姿も見られるかも」と参加を呼びかけている。

 バードウオッチングには、達人になるためのこつや注意点もある。森を歩くので、ダニや蚊、ブヨに刺されないように長袖、長ズボンが好ましい。ハチやクモの巣から頭を守る帽子があればなおいい。双眼鏡や図鑑を持って出掛けなくても、筆記用具を持って行って、見つけた場所や日時、鳥の色、形、大きさ、しぐさなど、気付いたことを事細かく書けば、後で種類を調べられる。イラストを描くのもいい。「頭の体操にもなりますよ」と河合さん。

 いきなり遠くに行くのはちょっと、という人に西場さんは「自宅の庭に来る鳥の観察から始めては」と勧める。小鳥が好みそうな実のなる木を植えておけば、近寄ってくる。近くの公園、野山へと、少しずつフィールドを広げればいい。

 マナーも大切だ。子育て中の鳥の巣に近づくのはご法度。さえずりなどの音源を流すのも、鳥を混乱させてしまうのでやめたい。

 まずは観察会に参加することだ。河合さんがリーダーを務める佐鳴湖の観察会(無料)は毎月第一日曜午前七時半(冬場は午前八時)からで本所サンサン駐車場集合。県立森林公園でも観察会が頻繁に開かれる。(問)公園ビジターセンター=053(583)0443

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宮沢輝明記者(報道部)

 自宅で飼うインコもオウムも、妻のマイカーや娘の自転車の音がすると、「待ってたよ、お帰り」というかのように「ヒューイ、ピューイ」「チッチチ」と騒ぎだす。かわいいと思うのだが、屋外を飛ぶ鳥はどれもスズメにしか見えず、愛鳥家には程遠い。

 

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