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イチ推し日本平夢テラス 光る集客 無限大
県と静岡市が整備し、昨年十一月にオープンした展望施設「日本平夢テラス」(静岡市清水区草薙)の客足が好調だ。来場者の年目標三十万人を開業から二カ月で達成し、半年で八十万人を超えた。無料で利用でき、富士山や清水港、伊豆半島など三百六十度のパノラマが老若男女を引き付けている。 「きれい!」「すごっ」。五月の大型連休明けの平日の夕方、展望フロアで若いカップルが歓声を上げた。外国人観光客もかすみがかかった富士山や伊豆半島をしきりにカメラに収めていた。
清水区の平井敏子さん(63)は「無料なので助かる。親戚が静岡に来たときに案内したい」。夫の正章さん(68)はテラスの周辺に生い茂る木々を見て「木がなければ、眺めがもっと良くなるはずだ。少しもったいないね」と話した。 テラスは標高三〇〇メートルの丘陵地に位置し、八角形の展望施設と一周二百メートルの回廊で構成する。展望施設は地上三階建てで、一階はタッチパネルやプロジェクションマッピングを使った展示エリア、二階は静岡茶を楽しめる喫茶ラウンジ、三階は展望フロア。設計は、二〇二〇年東京五輪のメイン会場、新国立競技場を手掛ける隈研吾さんの事務所が担当した。
県によると、正月三が日は連日一万人を超え、五月の大型連休中も十日間で七万人以上が足を運んだ。開館は午前九時〜午後五時で、土曜のみ午後九時まで開いている。「日本夜景遺産」にも認定された日本平の夜景が楽しめる。 静岡県立大の北上真一特任教授(観光ビジネス)は「富士山は見上げる角度が大きくなるほど見えにくくなるため、標高が高い日本平からは特に美しく見える。インスタグラムなどでも話題性がある」と説明。「清水港に来るクルーズ船の乗客が訪ねる仕組みづくりや、久能山東照宮、駿河湾の魚など周辺の観光要素との組み合わせにより、さらなる経済効果につながるはずだ」と述べた。
三宅千智記者(静岡総局)昨年末に初めて訪ね、富士山や駿河湾が織り成すぜいたくな眺めに魅了された。暇を見つけては車で通っている。朝、夕、夜と、時間帯や天候で見える風景が毎度異なる。疲れも吹き飛ぶパワースポットだ。岡山に住む両親をいつか連れて行きたい。 PR情報 |
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