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地域がつなぐ仲間たち

草薙龍勢花火大会実行委(静岡市清水区) 大空舞う竜 22日へ着々

「多くの人に来てほしい」と話す実行委の大沢仁委員長(左)と権禰宜の森昭仁さん=静岡市清水区の草薙神社で

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 創建千九百年の歴史を持つ草薙神社(静岡市清水区)の秋季例大祭として、毎年九月にある花火大会「草薙大龍勢」。まるで竜のようにロケット花火が上空三百メートルまで舞い上がり、数万人の観光客が訪れる。今年は二十二日に開かれる。

 神社の氏子らでつくる実行委は、龍勢の保存会と神社の氏子総代、自治会を取り仕切り、大会当日の運営管理を一手に担う。四月から消防や警察と打ち合わせを重ね、けがや火災を防ぐ対策を講じる。八月には大会を想定した防災訓練もした。

 龍勢は、戦国時代に城攻めののろしに使われたとされる。草薙では全長十三メートルの竹の先端に火薬を詰めた「頭」に火をつけて飛ばす。昼、夜の部で計二十発を打ち上げる中、真上に飛ばないなどの失敗も多く、実行委員長の大沢仁さん(79)は「例年、三割が失敗する。見物客に花火が落ちてこないよう、安全面には特に配慮している」と話す。

 草薙神社は、日本書紀に登場する日本武尊(やまとたけるのみこと)ゆかりの地。日本武尊が使ったとされる剣を霊体として建立され、かつては五穀豊穣(ほうじょう)や疫病よけを願う住民のよりどころだった。

 花火大会は神社周辺の一万二千世帯、三万二千人の住民からの寄付金で運営。花火が上空まで打ち上がった後に落ちてくる落下傘は地元児童が手作りしている。権禰宜(ごんねぎ)の森昭仁さん(30)は「伝統を守ってくれる地元の方たちがいるからこそ、大会が成り立っている」と感謝する。

 残念ながら、大会当日は悪天候になる予想。大沢さんは「龍勢を誇りにしてくれている地元住民のため、何が何でもやりたい。おもてなしの心を持って、来年も来たいと思われる大会にしたい」と話した。

 当日は、昼の部が午後二時半、夜の部が午後六時からで、草薙スポーツ広場と周辺農地で観覧できる。雨天の場合は二十三日か二十八日に延期する。 

(広田和也)

 

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