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藤枝順心優勝 高校女子サッカー

◆2大会ぶり4度目

神村学園に競り勝ち優勝した藤枝順心の選手=12日、ノエビアスタジアム神戸で(山田英二撮影)

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 第二十八回全日本高校女子サッカー選手権大会(日本サッカー協会など共催)の決勝は十二日、神戸市のノエビアスタジアム神戸であり、藤枝順心(東海第二代表、藤枝市)が神村学園(九州第一代表、鹿児島県)を1−0で下し、二大会ぶり四度目の優勝を飾った。四度の優勝は最多五度の優勝をマークしている常盤木学園(宮城県)に次いで、単独二位となった。

 試合は0−0で迎えた後半15分、FW池口響子(三年)が右足でロングシュートを決めて先制。この後、神村学園の反撃をかわして、逃げ切った。

 藤枝順心は今大会、全五試合で総失点1と、堅い守備が光った。藤枝順心の多々良和之監督は「粘り強い守備で、勝つことができた。静岡県勢としては、十三日の全国高校サッカー選手権大会決勝で、静岡学園が優勝、高校男女でのアベック優勝を飾ってほしい」とエールを送った。

◆1人に頼らない強さ

 優勝した藤枝順心に、強烈な光を放つリーダーはいなかった。だからこそ、選手らは「みんなの力で勝とう」と誓い合い、全国の頂点に立った。

 藤枝順心が二十二回大会で準優勝を飾った時は、中盤に杉田妃和(ひな)(現日本代表、INAC神戸レオネッサ)、二十六回大会で優勝した時にも、司令塔の千葉玲海菜(れみな)(筑波大二年)が在籍、チームを力強くけん引した。しかし、今大会の藤枝順心には、リーダーは見当たらない。多々良和之監督も「チームリーダーがだれかということはない。三年生が中心となって、みんながチームのために頑張っている。まとまりがある」という。

 藤枝順心は前回大会で、常盤木学園(宮城)にPK戦で一回戦敗退を喫した。さらに、昨夏の全国高校総体でも一回戦で、柳ケ浦(大分)に1−2で敗れた。勝てない苦しみに、チームはバラバラになっても不思議ではなかった。そこを耐えたのが、団結力とチームメートへの思いやり。MF金子麻優(三年)は「だれが点を取っても、それはみんながボールをつないで生まれた得点だとチーム全員が理解している。レギュラー争いは厳しいが、選手は支え合って勝とうとしている」と語る。多々良監督も全国総体終了後、静岡県内の外部講師を招いて、メンタルトレーニングを数回実施、精神的な強さを養った。

 今大会、藤枝順心は前線からのプレスで相手ボールを奪う戦術を実施した。これは、だれか一人でも、動きをサボれば、相手の鋭いカウンター攻撃の餌食になる。五試合で総失点1は、藤枝順心が全員で呼吸を合わせて、ボールを奪いにいった証しだ。一人の力に頼らない優勝は、藤枝順心の新しい側面をみせた。

(川住貴)

 <藤枝順心高校> 私立の女子校で1912年に創立。学校法人藤枝学園が運営。サッカー部は94年に創部。全日本高校女子サッカー選手権大会には16大会連続で出場し、過去の大会では、2006年度、15年度、17年度に優勝している。

 

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