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伝統の味、正月準備 西伊豆「潮かつお」

風で干すために竹ざおにつるされるカツオ=15日、西伊豆町田子で

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 西伊豆町田子地区に伝わる伝統保存食「潮かつお」作りが進んでいる。「正月魚(しょうがつよ)」とも呼ばれる正月の縁起物で、十二月十日前後から出荷を始める。

 カツオ漁が盛んだった同地区では、潮かつおにわらを飾り付けて正月に玄関先や神棚に飾り、豊漁や豊作などを願う伝統が続いている。三が日を過ぎると、お吸い物やお茶漬けなどにして食べる。

 カツオは内臓を取り出して十日間ほど塩漬けした後、洗い流して約三週間、西風にさらして干す。一八八二年創業の「カネサ鰹節商店」では十五日、塩漬けした体長五〇〜六〇センチ、重さ三キロ前後のカツオ五百本を洗浄し、竹ざおにつるす作業が進められた。

 五代目の芹沢安久副代表(51)は「今年のカツオは大きめで形がよく、脂ののりもいい。おいしい潮かつおを皆さんに届けられそう」と期待する。

 以前は三千本近くの潮かつおを作っていた田子地区。現在は三店舗で計千本弱の生産にとどまるが、近年は注文が増えているといい、芹沢副代表は「先人たちが残した保存方法や歴史、おいしさを後世に忠実に伝えていきたい」と話す。

 カネサ鰹節商店では一本四千三百二十円から販売される。

(山中正義)

 

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