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サクラエビ 秋漁が2年ぶり解禁

秋漁が始まり、漁船から次々と水揚げされるサクラエビ=23日夜、焼津市の大井川港で(立浪基博撮影)

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 記録的な不漁が続くサクラエビ漁の秋漁が二十三日解禁され、秋漁としては二年ぶりに漁が実現した。大井川港、小川港(焼津市)と由比港、清水港(静岡市清水区)から計四十八隻が夕方から順次出港し、深夜にかけて駿河湾南部で収穫したサクラエビを水揚げした。初競りは二十四日早朝、由比港と大井川港である。

 県桜えび漁業組合は秋漁も自主規制を実施。駿河湾を三海域に分け、湾奥(富士川河口沖の周辺)は75%以上、湾中部(安倍川河口沖の周辺)では50%以上、湾南部(大井川河口沖の周辺)で30%以上、体長三五ミリ以上の一歳エビがいた場合に出漁すると事前に打ち合わせた。組合などの調査で、湾南部では基準を満たしたため、二十三日午後、出漁を決めた。

 大井川港では、午後七時すぎから、漁を終えた十六隻が続々と帰港。十五キロのケースに入ったピンクや薄い赤色をしたサクラエビを、次々に水揚げしていた。

 国内では唯一、駿河湾で水揚げされるサクラエビは春と秋に漁を解禁する。二〇一八年春漁の不漁を受け、県桜えび漁業組合は自主規制を設定。昨年の秋漁では、体長三五ミリ以下の稚エビが多い場合は漁獲しないと決め、全面中止に。一九年春も禁漁区を設けるなどし、水揚げ量は過去最低の八五・三トンにとどまった。

 二年ぶりに実現した秋漁だが、今後の水揚げは予断を許さない。焼津市内でサクラエビの加工販売店を営む六十代の男性は「豊漁を願いたい」と出漁を喜んだが、ここ数年、漁獲量の減少で仕入れ価格が高騰し、ほとんど利益が出ない現実もある。「漁獲量が伸びなかったら、資源保護を優先し、昨年の秋のような中止も視野に入れてほしい」と話した。

 実石正則組合長は「産卵を終えた三五ミリ以上のサクラエビが思ったよりも多く、ほっとした。出漁した人の話を詳しく聴いて現状を把握し、今後も操業を続けていきたい」と話した。

(高橋貴仁)

 

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