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菊川の若連ら 屋台引き回しで全世帯に元気

氾濫があった牛淵川の支流の橋の上で、気勢を上げる岳洋自治会の若衆ら=菊川市下平川で

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 台風の影響は、秋祭りのさなかの祭り屋台にも及んだ。大規模な浸水被害があった菊川市の平川地区は、十二、十三日が秋の祭典。最も被害が大きかった岳洋自治会では、屋台小屋と漆塗りの屋台、道具も水に漬かった。それでも最終日は屋台の引き回しを決行した。

 十二日を中止としただけに、住民の思い入れは強かった。若連や班長らが早朝から、百八十ほどの全世帯を回り、被害状況を確認した上でお見舞いの気持ちを伝え、祭りを行うことの承諾を得た。

 「一年の一度のことで、子どもたちが楽しみにしている。若連はずっと支度してきた。自粛したら、来年までないからね」。自治会長で祭典委員長の黒田正志さん(68)が語った。

 前夜には、屋台を心配して集まった若者たちが何本も流れ出した電線よけの竹の棒を探して回収し、早朝には、道路のごみや障害物を片付けた。

 ほかの地域が朝から屋台を引き回す中、岳洋自治会は正午に運行を開始した。「そーらやれやれ」の小気味よい掛け声がまちに響いた。「ご苦労さま」「大変だったね」。住民たちは声を掛け合いながら、台風一過の秋晴れの下、自慢の屋台を引き回した。

(河野貴子、鈴木凜平)

 

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