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静岡写真ニュース

県内で2万2334人避難、5万戸停電

◆牛淵川が氾濫

牛淵川の支流(右側)が氾濫し、冠水したままの道路=12日午後9時13分、菊川市下平川地区で(川戸賢一撮影)

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 台風19号が上陸した静岡県内では十二日、伊豆の国、伊豆、伊東、熱海の四市と東伊豆、函南の二町に「大雨特別警報」が県内で初めて発令され、各地で浸水被害や川の氾濫、停電が相次いだ。県のまとめによると、午後七時現在、県内全域で八千七百七十世帯、計二万二千三百三十四人が避難。御殿場市内では、用水路に流された四十代男性が行方不明となった。

 県などによると、菊川、掛川市を流れる牛淵川は、十二日夕に氾濫が確認された。菊川市下平川地区では、県道掛川浜岡線が川のようになり、一部が通行止めに。付近の水深は三〇センチほどで、床上浸水している家屋もあった。市は十三日、被災者の相談窓口を設けるほか、浸水した建物の消毒用石灰配布や災害廃棄物の受け入れを検討する。

 狩野川、修善寺川、興津川、来光川、巴川、黄瀬川、逆川は氾濫危険水位を超えた。

 駿河湾近くの静岡市駿河区西島などでは、民家が浸水。狩野川の水位上昇に伴い、支流がある三島、伊豆の国市、函南町周辺で浸水被害が出ている。

 避難指示は午後七時半時点で、牧之原、熱海、伊東、伊豆の国、函南、東伊豆の六市町の全域と、菊川、三島、西伊豆、小山、清水の五市町の一部地域で十三万四千世帯二十八万七千人を対象に発令。避難勧告は、浜松、静岡、御前崎、島田、御殿場、沼津、小山など二十三市町の六十二万世帯百五十万人に出ている。

 中部、東京電力によると、静岡県内では午後八時四十五分時点で東部を中心に約五万戸で停電している。

 消防によると、十二日午後零時十五分ごろ、御殿場市内を流れる西川支流の用水路で「男性二人が流された」と一一九番があった。二人はいずれも四十代男性で、木にしがみついた一人は救助されたが、もう一人は見つかっていない。

 当時は用水路の水があふれ出そうな状況で、二人は住宅地の浸水を防ごうと、水の流れをせき止めて別の水路に水を流す作業をしていた。一人が足を滑らせて用水路に落ち、助けようとした別の一人も流されたとみられる。

 三島市では十二日夕、七十代女性が避難中に風にあおられて転倒し、左肘骨折の重傷。御前崎市では同日未明、警備員の男性(72)が風にあおられた港の門に足を挟まれて骨折したとみられる。下田市では十一日夜、男性(62)が屋根の修理中に滑り落ちて足首をねんざした。

 県は同日午後三時、川勝平太知事を本部長とする県災害対策本部を立ち上げた。県が災害対策本部を設置するのは、二〇一四年二月の豪雪被害以来。

◆伊豆で717ミリ

 静岡地方気象台によると、伊豆市・湯ケ島で午後六時五十分時点の二十四時間降水量が七一七・五ミリとなり、静岡県内観測史上最大を更新した。ほかに二二四・五ミリ(午後七時十分時点)を記録した浜松市天竜区・春野と静岡、牧之原市・静岡空港、三島、御殿場の五カ所でも観測史上最大を記録した。最大風速は午後八時現在、南伊豆町・石廊崎で二五・六メートル、熱海市・網代で二一・七メートルだった。

 十三日午後六時までに県内で予想される二十四時間雨量は、多いところで一五〇ミリ。十三日までの予想最大風速は海上で四〇メートル、地上で三〇メートル。暴風と高波、高潮の危険があり、気象台は引き続き注意を呼び掛けている。

 

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