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半世紀の歴史に幕 初島−伊東港の定期便

◆利用客減 熱海航路のみに

市民らに見送られて出港する伊東航路の最終便=伊東市の伊東港で

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 富士急行グループの富士急マリンリゾート(熱海市)は三十一日、伊東港(伊東市)と熱海市の離島・初島を結ぶ定期船の運航を終了した。利用客の減少が理由。最終便の出港を市民らが見送り、半世紀にわたる運航の歴史に幕を閉じるのを惜しんだ。

 午後二時半ごろ、同社の高速船「イルドバカンス三世号」(二九二トン)が初島から乗客六十四人を乗せて伊東港に到着。折り返す最終便の乗客は三人で、デッキから紙テープを投げ、岸壁から市民や職員が汽笛を鳴らして港を離れる船を見送った。最終便の船長を務めた吉田正男さん(54)は「伊東航路は海から富士山が裾野まで見えて伊東の海岸線の景色がきれいだった」と目を潤ませた。

 同社は一九六八年、伊豆箱根鉄道から引き継いで、初島−熱海、伊東両港で定期航路の営業を開始。両港から十キロほど離れた島に、レジャーで渡る観光客が主な利用者だった。

 二〇一七年度の年間乗船者数は七往復運航の熱海航路が三十万七千人なのに対し、伊東航路は二往復で四千二百人。乗客ゼロの便もあったという。燃料費の高騰もあり採算面で存続困難と判断。定期船は首都圏寄りの熱海航路のみとする。

 夏の花火大会を観賞するクルーズ船や観光企画の貸し切り船の運航は継続する。鈴木淳郎社長は「伊東エリアの観光活性化に引き続き貢献したい」と話した。

(中谷秀樹)

 

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