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刻印自在のどら焼きが人気 湖西の菓子業者

注文者が希望するデザインを刻むことができるどら焼き=湖西市新居町のいさごやで

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 菓子製造販売のいさごや(湖西市)が、名物のどら焼きに図柄や文字を刻印できるサービスで好評だ。その名も「ロゴどら」。インターネットで十年ほど前に受注を始め、社名やロゴマークを入れてほしいという企業などからの依頼が相次ぐ。手掛けた焼き印は六百種類を超え、特別感を演出する名菓として引っ張りだこだ。

 直径九センチ弱の真ん丸の生地に、イベントのロゴマークをかたどった焼き印を従業員が次々と押していく。「あんを挟む前に刻印するのがこつ」と中神年成社長(42)。あんと生地の間に塗るバターの風味を熱で損なわないための工夫という。地元産の卵や蜂蜜を使い、材料にもこだわる。

製造した焼きごては保管してあり何度でも使える

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 焼きごては、注文者から送られる画像を基に専門業者に発注して製造する。QRコードのような複雑なデザインも可能で一本二万二千円から。焼き印を押したどら焼きは一個(百四十円)でも注文できる。焼きごては保管してあり、株主総会をはじめ年中行事の土産物に繰り返し使える。

 いさごやは一九三五(昭和十)年創業で、中神社長は三代目。修業先の岐阜県内の老舗菓子屋が地元企業向けにオリジナルのどら焼きを作っており、同じような取り組みを勧められた。二〇〇八年に専用ウェブサイトを開設。結婚式の引き出物からアイドルのファンクラブのグッズまで、幅広く注文が入り、大手企業から一度に数千個の製造を求められたこともあった。

 浜松市立高校(中区)の同窓会は、校章や校訓「誠・愛・節」の文字が刻まれたどら焼きを理事会や総会で配布している。須賀淳子(あつこ)会長(66)は「県外から足を運ぶ卒業生もいて、懐かしさからか配るたびに歓声が上がる。幅広い年代が食べられるスイーツとしてぴったり」と愛着を語る。

浜松市立高校同窓会が会合などで配る記念品のどら焼き。校章や校訓が刻まれている

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 米国の人気歌手ビヨンセさんの来日時に、片仮名で名前を入れたどら焼きの注文が音楽関係者から入ったことも。「お客さんがどんな場面でどら焼きを必要としているのか、深くは詮索しない」というのが中神社長の信条だが、「本人が口にしてくれたのならうれしい」と笑う。

 「ありがとう」「お世話になりました」「感謝」といった定型の焼き印も多彩。中神社長は「まずはおいしいどら焼きを作り続けることが第一」と気を引き締めつつ、「新しい使い方をお客さんに見つけ出してもらえたら」と期待する。

(久下悠一郎)

 

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