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三熊野神社大祭の祢里行事 文化審議会答申

◆国選択無形民俗文化財に

国選択無形民俗文化財に選ばれた三熊野神社大祭の祢里行事=掛川市西大淵で(市提供)

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 国の文化審議会が八日、文化庁長官に答申した「記録作成などの措置を講ずべき無形の民俗文化財」(国選択無形民俗文化財)に、掛川市横須賀地区で毎年四月に営まれる「三熊野神社大祭の祢里(ねり)行事」が選ばれた。県内の同文化財は今回で二十九件目になり、近く正式に指定(選択)される。

 同文化財は、民俗芸能や民俗技術のうち、記録をつくり調査する必要のあるものを選定。国民生活の推移を知る上で重要性などが確認されれば、今後、重要無形民俗文化財に指定される可能性がある。

 三熊野神社大祭は、毎年四月第一金曜−日曜に催される。江戸中期の享保(きょうほう)年間に、幕府の老中を務めていた地元の横須賀城主が、江戸天下祭の祭り様式をこの地に伝えたとされる。祢里は地区内に十三台ある山車の呼び名。構造は二つの車輪に乗り座を載せ、その中心に柱を一本立てる「一本柱万度型」と呼ばれる。

 大祭期間中は初日の「揃(そろい)」で、十三町それぞれの祢里が繰り出し、県無形民俗文化財第一号に指定された三社祭礼囃子(ばやし)に合わせて引き回す。二日目「宵宮(よいみや)」では、祢里が三熊野神社に集合し、三社祭礼囃子の演技奉納などがある。三日目「本楽(ほんらく)」では、十三台が列になって神社周辺を巡行。豊作を願う地固め舞、田遊びの神事を経て、夜に再び十三台が境内にそろう。

 遠州横須賀三熊野神社祭礼保存会長の田中興平さん(70)は「やっと一歩前に進み、うれしい限りです。今後は指定を目指し、先人から受け継いだ伝統を後世に伝え、史料の調査が進むことにも期待したい」と話した。

(伊藤一樹)

 

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