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「全体見えた」最少98日 昨年の富士山観測記録

◆7、8、9月いずれも1日しか見えず

市庁舎から見た富士山=富士市役所屋上で

写真

 富士市は毎日三回、市庁舎から行っている富士山観測の昨年実績などをまとめた。二〇一八年は、朝方に雲や霞(かすみ)がかからず「全体が見えた」日数が年間九十八日で、過去最少となった。市の担当者は「冬見えやすく、夏に見えづらい傾向は変わらないが、前年と比べ、全体的に見える日数が減った」と話している。

 市は景観保全を目的に、一九九〇年から午前八時、正午、午後四時の一日三回、庁舎から観測を行っている。標高五百〜千五百メートル付近を下部、二千七百メートル付近までを中央部、それ以上を上部と定義づけ、「全体が見えた」「一部が見えた」「全く見えない」の三種に分類し、目視や定点カメラで記録している。

 一日の観測のうち、最も見える確率が高いのは午前八時。昨年は「全体が見えた」が九十八日(26・8%)で、観測史上最多だった前年と比べ五十五日も減った。これまでの最少は〇三年の百四日だった。同じ八時の「一部が見えた」は九十七日(26・5%、前年比三十六日増)、「全く見えない」は百七十日(46・6%、同十九日増)だった。

 これまでの記録では、富士山が見えやすいのは秋から春にかけての季節で、夏は見えにくい傾向がある。午前八時の観測で比較すると、昨年「全体が見えた」が最も多かったのは一月で十九日。二月も十五日あった。反対に少なかったのは七、八、九月で、いずれも一日しか見えなかった。この三カ月間で平地が晴天だった日は計三十六日あったが、富士山は周辺の雲や霧で見えないことも多く、晴天率と見える率は比例していないことが分かる。また、三回の計測全てで全体が見えたのは年間三十五日(9・6%)しかなく、三回とも全く見えなかったのは百二十四日(34%)だった。

 昨年とこれまでの記録は冊子にまとめられ、「富士山観測の記録」として市のウェブサイトから閲覧できる。

(前田朋子)

 

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