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中日レディーズサロン

第209回 人工知能研究者 黒川 伊保子さん 「人生に効く脳科学〜脳が創りだす男女のミゾ、人生の波」

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 第二百九回中日レディーズサロン例会(中日新聞東海本社主催)が一月十四日、浜松市中区のホテルコンコルド浜松で開かれ、「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」の著者で人工知能(AI)研究者、黒川伊保子さんが「人生に効く脳科学〜脳が創りだす男女のミゾ、人生の波」と題して講演した。

 就職したコンピューターメーカーで開発したのが司書AI。三十五歳の美人女性の設定で、使うのは男性ばかり。この研究を通し、男女の好む会話は違い、相いれないと気付きました。

 例えば、妻が隣の奥さんとトラブルになった場合。女性がほしいのは「気持ちはよくわかる」といった共感です。なのに夫は、例え奥さんが一パーセントしか悪くなくても大抵「君もこうすればよかったのでは」と返す。

 男と女の脳は機能的には違わないのに、事が起こると、使う回路がとたんに真逆になる。それは女と男で生存戦略が違うから。

 女は女同士で時におっぱいを融通しあい生存の可能性を上げてきた。仲間から遠巻きにされるのが困る。だから共感が第一になる。

 男は戦いに勝つこと、問題解決が第一。感情は抜きにして、合理的にすばやく結論を出す。奥さんにあげたいのは「こうしなさい」という問題解決策になる。

 ストレス解消も違う。女は、おしゃべりでストレスが減る。一日に二万語が脳裏に浮かび、六千語を出力すると安心して眠る。

 男は、狩人だったから森や荒野で獣の気配を感じるため、沈黙が身を守る手段だった。沈黙がないとストレスが解消しない。リビングでも同じ。妻の話にも適当に返事するので「話を聞いていない」となる。

 妻の機嫌を直すには、相手の気持ちに訳して謝ること。待ち合わせで遅刻したのなら、遅刻した理由ではなく「心細かったね」と相手の気持ちから入る。

 違いを認識し、幻想を捨てれば最強の組み合わせになる。時々のムカッを、愛に変えましょう。

 くろかわ・いほこ 1959年、長野県生まれ。83年奈良女子大卒。コンピューターメーカーでAI開発に携わり脳と言葉を研究。2003年、株式会社感性リサーチを設立。化粧品、自動車、食品の新商品名分析を手がける。

 

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