トップ > 静岡 > 中日レディーズサロン > 中日レディーズサロン一覧 > 記事

ここから本文

中日レディーズサロン

第208回 気象予報士 南 利幸さん 「目からうろこの天気予報」

写真

 第二百八回中日レディーズサロン例会(中日新聞東海本社主催)が十一月十三日、浜松市中区のホテルコンコルド浜松で開かれ、テレビやラジオでおなじみの気象予報士、南利幸さんが「目からうろこの天気予報」と題して講演した。

 天気予報は、いろいろなことわざにもある。「くしの通りが悪いと雨が降る」。なぜかというと、空気が湿ると髪の毛が縮れたりするから。昔の人は、肌感覚でとらえていた。

 今の予報では、気象衛星もコンピューターも使う。今日の浜松は「曇り、所により昼すぎから雨」。昼すぎ、ってどこからどこまでか分かりますか? 十二時から十五時のことなんです。では、「所により」とは何でしょう?

 これは「現象が地域的に散在し、合計面積は50%未満」ということ。実は「所により」以下の天気は、予報のマークに出てこない。曇りのみの表示で「傘のマークがないから降らないだろう」と思うと、降るところがある。また、傘のマークがついているのは、降水確率が50%以上のとき。でも40%でもすごく降りやすいので、傘を持っていった方がいい。

 年間平均気温は今、どんどん上がっていて、これまで経験をしたことがない状態。浜松の場合、一九八〇年代と最近十年間を比べると、一・一度上がっている。かつての鹿児島の気温と同じぐらい。八月の気温はグアムやホノルルと同じぐらいで、もう熱帯。冷房を適切に使わないと乗り切れない時代だ。二〇一四年八月には、広島市で土砂崩れが起きた豪雨があった。この時の広島県南部の予報は「曇り」で、「所により雨で雷を伴い激しく降る」。雨雲は積乱雲が続く「線状降水帯」という状態だった。今はこういう雨の降り方になっている。気温の高い夏場は、それが浜松で起きるということもあり得る。

 みなみ・としゆき 1965年、兵庫県西宮市生まれ。広島大学大学院修了後、90年に日本気象協会関西支社に入社。テレビやラジオ番組で気象キャスターを務めてきた。2012年、南気象予報士事務所を設立。著書に「ことわざから読み解く天気予報」など。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索