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浜松まつり

糸切り合戦 激しく

威勢のいい掛け声の中、各町の糸切り合戦で盛り上がる浜松まつり=浜松市南区の凧揚げ会場で

写真

 浜松まつり二日目の四日、浜松市南区の凧揚げ会場では各町の意地がぶつかり合う「糸切り合戦」が本格化し、軽快なラッパが響く会場のあちこちで凧の糸を絡ませて切り合った。勇ましい練りも各地で行われ、祭り気分を盛り上げた。

 絡み合った糸をきしませながら、祭り衆たちが熱い思いをぶつけ合う糸切り合戦がこの日、本格化した。

 午後一時すぎ、近くで凧を揚げていた南区の西町と芳川町大橋とで合戦が始まった。そこに南区の都盛町や中区の肴町が参戦した。さらに二十分後、中区の中島町本町も加わった。

 ぎちぎちときしむ糸から粉が舞う。もみくちゃになる男たちから汗が飛ぶ。が、決して糸は離さない。糸の交点を真っすぐと見つめ、「オイショ、オイショ」と引く。顔を真っ赤にする彼らを、子どもらがラッパや太鼓でもり立てた。

 この人垣から十メートルほど離れた場所で、中区の寺島、北寺島、南区の楊子、恩地の四町が合戦を繰り広げていた。自然と二つの人垣が一つになった。そこに、中区の向宿町が待ってましたとばかりに加わった。近づいてくる観光客ら。もめ事が起きないようにと見守る警察官や統監部ら。次第に人の輪が大きくなる。その地上の喧騒(けんそう)とは対照的に、凧は五月晴れの青空を悠々と舞っていた。

 「ブチッ!」。合戦の終わりは突然やってきた。午後一時四十五分ごろ、大きな音がしたと同時に、数町の凧が乱れ落ちた。それをピークに徐々に各町が離脱した。

 最後まで凧を揚げきった町の一つ、肴町の彦坂浩二組長(39)は「楽しいけれど、疲れました。最終日も糸切りできたらいいな」と少年のような笑顔を見せた。摩擦で激しくけば立った軍手が、合戦の熱気を物語っていた。

(鎌倉優太)

 

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