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浜松まつり

音楽フェスを看板で応援

◆吹奏楽パレードから新装

約30年にわたり、浜松まつりの吹奏楽パレードの横断幕を制作してきた仙田治興さん

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 浜松まつり(五月三〜五日)の開幕を飾ってきた吹奏楽パレードは、今年から多様なジャンルのステージ演奏が繰り広げられる音楽フェスへとリニューアルされる。パレードの先頭を飾る横断幕を約三十年にわたり、手書きで作り続けてきた仙田治興(はるおき)さん(76)=浜松市中区田町=は寂しさを感じながら、新たに音楽フェスの看板を制作した。

 ヤマハや河合楽器製作所で知られる音楽のまち、浜松。吹奏楽パレードは、毎年五月三日、夜の街を彩る御殿屋台の引き回しの開幕を告げる催しだった。今年からは吹奏楽に限らず、より多くの団体に参加してもらおうと、JR浜松駅前の鍛冶町通りと広小路通りに三つのステージを設置。午後五時〜六時半、十二の団体が公演する予定だ。

仙田さんが制作した今年の「浜松まつり音楽フェス」の看板

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 仙田さんは昨年まで、パレード本番は聴衆に交じり、遠目で演奏者たちを見守ってきた。「行進と一体となって先頭を飾る横断幕を見るたびに、『やってよかった』と感動していました。パレードがなくなるのは、少し残念ですね」と寂しさをのぞかせる。

 市内で最も古い塗装・看板業を営む店の四代目。約三十年前に浜松商工会議所に頼まれ、パレードの横断幕の制作を始めた。色とりどりの絵の具で筆を走らせ、温かみのある文字やイラストを仕上げてきた。昨年には、正確な手仕事が評価され、厚生労働省の「現代の名工」にも選ばれた。

仙田さんが制作し、昨年の浜松まつりで使われた吹奏楽パレードの横断幕

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 今年は引き続き、商議所の要請で、会場の三つのステージで奏者たちの前方に置く看板のデザインを担当した。時間が足りないため、パソコンのイラスト制作ソフトでデザインした。「時代遅れになっちゃいけないからね。パソコンも覚えましたよ」とはにかむ。

 看板は凧(たこ)の揚がる澄み渡る空をイメージし、水色を基調に仕上げた。音楽フェス当日は会場で演奏を聴いた後、夜は自治会長を務める田町の一員として、まつりの輪に加わり、若衆たちの屋台の引き回しや練りを見届けるつもりだ。

 「私の看板がどこまで貢献できるか分からないけれど、パレードと同様にフェスが成功して、まつりが良い方向に進むことを願っています」と仙田さんは謙虚に話した。

(鎌倉優太)

 

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