トップ > 静岡 > 教育のページ > NIE最前線 教育に新聞を > 記事

ここから本文

NIE最前線 教育に新聞を

くらしを支える情報 新聞、テレビ…多様な媒体

教育出版「小学社会」5(下)に登場する「情報を伝える」

写真

 前回に続いて小学校社会科の教科書を見ることにしましょう。今回は五年生です。大きな単元で「情報」があります。

 教育出版を例にすると、十二月から翌年一月にかけて十一単位時間を使って学ぶ「くらしを支える情報」という単元があります。

 昔の教科書にも「情報」の単元はありましたが、それは産業としての情報に重きが置かれていました。

 新しい教科書では、私たちの生活がいかに情報に支えられているか、情報ネットワークでいかに便利になっているかを知ります。その一方で、情報化社会の問題点や課題を知って情報を発信したり、受信したりする時、どういうことに気をつけるべきかを学んで情報を使いこなせる人に育ってもらうことを目指しています。

 情報が生活に及ぼす影響を知る例として地震発生の直前に発表され、テレビやラジオ、防災無線などを通じて伝える緊急地震速報を取り上げています。

 続いてテレビのニュース。情報の収集や選択、加工をして放送するまでの流れを押さえながら、ニュース番組の作り手たちがどんなことを大切に考えて工夫しているか考えます。新聞についても言及があり「新聞社の人の話」として「ニュースが伝えられるまでの大きな流れは、テレビとあまりかわりません。取材をし、記事を書き、何を取り上げるかを選択します。テレビのように動く映像がないので、よりいっそう、読む人にわかりやすく加工する必要があります」などと説明されています。テレビと違って写真や文章、わかりやすい見出しやレイアウトでニュースを伝える新聞の特徴も学ぶことになります。

 次は日常生活の中で、どんなところから情報を得ているか考えます。テレビ、新聞、ラジオ、インターネット、看板、チラシ、携帯電話、本など実に多くの媒体があることに気づかせます。

 インターネットについては多くのページを割いています。ある市立図書館を例に、借りたい本がどこの本だなにあるのか、貸し出し中ではないのかといったことが簡単にわかることを説明。医者が近くにいない地域でお年寄りが自分で血圧や心電図を調べてインターネットで情報を送って通院しなくても指導が受けられるようにしている地域も紹介しています。福祉や教育の分野で利用されているインターネットも登場します。

 ネットの危険性については細かい記述があります。(1)ネット上の情報は正しいとは限らないので、すぐに信じない(2)名前・住所・電話番号などは書き込まない(3)ほかの人が書いたものや撮った写真を勝手に使って、ネット上で公開しない−などとルールやマナーを紹介しています。

 「情報を生かすのは、わたし」の単元では、緊急地震速報の運用開始後に東北地方で起きた地震で出された速報に関する三つの記事を取り上げ、同じ題材でも書き方、見出しの違いで受け止め方も変わることを体験します。こうしてニュースを読み取る力につなげていきます。

(編集局次長 栗林茂)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索