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NIE最前線 教育に新聞を

生活や学習に取り入れよう 世界有数の部数、普及率

光村図書の5年生「国語」の教科書「新聞を読もう」

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 前回に引き続いて小学校国語の教科書に「新聞」がどう取り上げられているかを見てみましょう。

 今回は五年生です。光村図書の教科書では新学期早々に「新聞を読もう」という単元があり、授業では二単位時間かけます。

 一時間目は「新聞をいろいろな角度から見てみよう」が課題。日本は新聞の発行部数や普及率が世界の上位で、多くの人が新聞を活用していることを教えます。新聞の特色、良さやおもしろさを見つけて生活や学習に新聞を取り入れていく習慣を身に付けてもらうことをねらいにしています。

 授業では、実際に新聞を広げて一番大きな面積を占めているのは何の記事か、印象に残った写真はどれかさがします。新聞には世の中で起きたことを知らせる記事のほか、投書や小説、料理の紹介などさまざまなコーナーがあります。自分のお気に入りはどのコーナーか、自分が住んでいる地域に関連する記事はどんなものがあるかなどを話し合います。

 この話し合いの中でレイアウトや切り抜いて保存できること、持ち運べること、情報量の多さなど新聞の良さに気づいてもらいます。新聞を読んだことのない児童には、新聞のどこに目がとまったか、どんな記事に興味があるのかをたずねて動機づけをします。

 二時間目は「新聞のとくちょうをつかもう」。ノーベル賞受賞を伝える新聞記事でどれが見出しか、リード(本文の前の要約文)、本文がどれかを勉強して新聞記事が、結論を先に書いて見出しでも示し、リードから本文へと次第に詳しくなっていく「逆三角形」の構成で記事が成り立っていることを気づかせます。そして記事には「いつ」「どこで」「だれが」「何をした」「なぜ」「どのように」という内容が盛り込まれていることが分かります。

 また同じ題材を取り上げた二つの記事、写真、見出しを見比べて記事で何を伝えたいかの違いで内容に差が出ることを学びます。

 学校図書の教科書を使っている地域では翌年一月ごろ「新聞の読み方を考える」単元が登場します。

 日本選手権水泳大会の百メートル自由形で優勝し、五輪出場も有力視されている大学生が、川でおぼれていた小学二年生の女の子を助けたという架空の人命救助の記事を一般紙が書いた場合と、スポーツ紙が取り上げた場合に記事の違いがどう出るのかを読み比べて話し合います。

 一般紙は、女の子が川でおぼれているのを助けた大学生がいてこの人命救助をしたのが有力な水泳選手だったと紹介する手順です。

 それに対してスポーツ紙は「最速スイマー。見事な救出−」の書き出しです。事故そのものよりも、有力選手がいかに速く女の子を救出したかに力点が置かれた記事になっていることを気づかせます。同じ素材であっても受け手の印象が変わることを体験して学習への意欲を導き出していきます。

 次回は社会科の教科書を見てみましょう。

(編集局次長 栗林茂)

 

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