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学校がつなぐ仲間たち

郷土文化触れる紙すき 静岡市清沢小学校

紙すきを体験する子どもたち=静岡市葵区で

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 寒い朝。校庭で児童たちは「冷たっ」「ねばねばだぁ」と声を上げながら水の中に手を突っ込んだ。和紙づくりの大詰めの作業。地元に伝わる「清沢和紙」の工程を身をもって学んだ。

 藁科川上流の清沢地区は昔、農家が農閑期に紙すき和紙を作っていた。昭和の中頃になって途絶え、今は有志が製作技法を受け継いでいる。学校は郷土の文化に触れる機会にしようと、和紙づくりを学習に取り入れ、根付かせた。

 和紙づくりは十月ごろから本格化する。材料となるミツマタを山から切り出し、釜蒸しにしたり、皮をはいだり。そんな作業をこなしながら、締めくくりとなる紙すきの真冬を迎える。

 校庭で子どもたちは冷たさをこらえながら、トロロアオイの樹液が粘り付く水に手を入れる。たたいて丸めたミツマタの皮を水に溶かし、混ぜ、すき上げた。六年の佐藤夏花さん(12)は「昔の人たちはすごいことをしていたと思う」と感心。「和紙づくりで協力し合い、みんなの団結心が生まれた」とうれしそうだ。

 紙すきには地域の大人も関わる。農林業の山田芳朗さん(51)は「身近な自然をものづくりに生かした昔の人の知恵を学んでほしい」と児童たちに和紙の作り方を教えた。すいた紙は天日干しした後、イラストを描くなどして作品として残す。

(白旗一貴)

【静岡市清沢小学校】

朝比奈弘校長

児童30人

静岡市葵区相俣99の1

 

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