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学校がつなぐ仲間たち

心を育てる移動図書館 静岡市水見色小学校

3000冊の本を積んだ「ぶっくる」の中でお気に入りの絵本を探す児童たち=静岡市葵区水見色で

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 「暑い、暑い」と言いながら、児童が夢中で書棚に目を走らせる。しゃがめば、通路をふさいでしまうほど狭い移動図書館「ぶっくる」の車内。目当ての本を見つけて「あった」と叫ぶと、周りの児童が振り返る。

 静岡市内には現在、十二カ所の市立図書館がある。ぶっくるは、これらの施設をなかなか利用できない山間地などの住民のためのサービスだ。隔週で市内十八カ所を巡回し、水見色地区では火曜日午後二時ごろ、水見色小の校庭で開館する。

 三千冊の蔵書には実用書や雑誌などもあり、地域住民や教員も利用できるが、水見色地区の“お得意さん”は同小の児童たちだ。貸し出し手続きをする市立図書館職員の杉山伸也さん(26)は「新刊を入れても子どもはすぐに読んでしまう。小まめに入れ替えています」と気を配る。

 学校の廊下の壁には、読書目標の達成をたたえる表彰状が並ぶ。「毎日こつこつ読んだで賞」を受賞した三年生の折山治駿(はるとし)君(9つ)は、一カ月で千分を読書の時間に充てることが目標。「空を飛んだり、忍術を使ったり、本には自分ができないことが書いてあるから」と読書に飽きない理由を語る。

 亀山光生校長は「読書を通して心を育んでほしい」と話す。「優しさだけでは足りない。悲しみを感じられる心と頑張る心を身に付けて」と子どもたちに期待を寄せている。

(高重乃輔)

【静岡市水見色小学校】

亀山光生校長

児童14人

静岡市葵区水見色1040の3

 

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