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学校がつなぐ仲間たち

復活「とうろん」地域結ぶ 藤枝市稲葉小学校

メンバーから「稲葉のとうろん」の説明を聞く児童たち=藤枝市稲葉小学校で

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 六月半ば、体育館に全校児童が集まり、地域の伝統行事「稲葉のとうろん」の学習会があった。講師は、地元住民四十人で今春発足したばかりの保存会のメンバーだ。

 ひもを付けたたいまつをぐるぐると回し、竹やわらで高さ十メートルほどに組み上げたとうろうの中に、何人もが一斉に火の玉を投げ入れる。地区での開催は運営者不足で十四年間途絶えていたが、三年前に復活した。

 八月のお盆に、地区を流れる瀬戸川の川辺で先祖の霊を鎮め、川の恵みを祈る。とうろうがなまって、とうろんと呼ばれるようになったといわれる。地区の行事として始まったのは数十年前らしいが、原型は江戸時代からあったとされる。

 迫力ある夏の風物詩として知られ、他の地区からの見物客や参加者が増えた。子どもの参加者も募集しており、保存会は「地元の子にもっと参加を促したい」と稲葉小での学習会を企画した。

 メンバーは「いろんな方向に放り上げられたたいまつが描く放物線が美しい。そろっていなくて、うまく入らなくても、むしろいい」と魅力を語った。映像や写真を見ながら説明を聞いた児童たちは、火の玉の迫力に驚いた表情を見せた。

 体験したことのある児童もちらほら。「やってみたい」と希望する子も現れた。学校が参加者を取りまとめる。今夏、児童たちの張り切る姿を見るのが保存会一同の楽しみだ。

(神谷円香)

【藤枝市稲葉小学校】

松下和弘校長

児童144人

藤枝市堀之内2337

 

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