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学校がつなぐ仲間たち

口笛、ハミング 最後の校歌 静岡市立商業高校

閉校式で校歌を斉唱する市商の卒業生たち=静岡市駿河区で

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 学校の再編統合のため三月末で閉校となる静岡市立商業高校。「市商(いちしょう)」の愛称で親しまれるこの学校の校歌は、口笛が入ることで有名だ。

 一日、体育館で開かれた閉校式。「校歌斉唱」の合図で、生徒たちが立ち上がった。歌の出だしは「目をあげよ、心をただせ、富士の嶺(みね)」。第一小節を終えると間奏に入る。男子は口笛を口ずさみ、女子はハミングを奏でる。

 生徒から発せられたと分かる歌声と違い、ハーモニーは生徒の一団を包み込むように会場に広まった。自然と顔がほころんだ生徒たちは「鳴れ、旗風、起これ、歌声、わが母校、静岡市商」と続け、笑顔で一番を歌い上げた。

 市商は一九五三年に開校。校歌は六四年に東京学芸大の教授が作曲した。当時は作曲した教授自ら市商を訪れ、アカペラで生徒に歌を教えた。無声部分を「ラララ」でつないだ教授はその壇上で、間奏を口笛にしようと思いついたという。

 今春卒業した渡辺斗史樹君(18)=富士市=は「口笛、家でこっそり練習したな」と懐かしそうに話す。「野球の応援で歌った時は誇らしかった」と思い返すのは同じく卒業生の小林愛莉さん(18)=静岡市葵区。美しいハーモニーは生徒たちの心にこれからも残り続ける。

(高重乃輔)

【静岡市立商業高校】

松本直己校長

生徒数509人

静岡市駿河区有東3−4−17

 

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