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静岡経済 特集

けいざい夏期講習(3) CASE

◆車の未来、どうなるの?

ヤマハ発動機が住宅街で進める自動運転の実験=磐田市で

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 うな博士 自動車業界で話題の「CASE(ケース)」は知ってる? 未来の車の方向を示す四つの英語の頭文字なんだけど。

 ふーちゃん じゃあ「C」は何?

 博士 Connectedで「つながった」とか「接続された」という意味だ。具体的にはインターネットにつながっている状態を指す。「つながる車」と訳されることが多いね。

 ふー 面白そうね。どんなことができるの?

 博士 事故や盗難に遭った時に、車の場所を知らせたり追跡したりするシステムが、一部で実用化されているよ。欧米では、運転の仕方や走行距離のデータを集めて、一人一人に応じた自動車保険料を算定している会社もある。

 ふー 次の「A」は?

 博士 Autonomousで自動運転。ついでに「E」はElectricで電動化。エンジンの代わりにモーターで走る車を指すんだ。この二つはよく耳にするよね?

スズキがインドで走らせているEVの実験車両=同社提供

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 ふー うん。電気自動車のことをEVって言うしね。残りの「S」は?

 博士 少し難しい。Shared & Servicesで、車を所有せずに必要な時だけ利用することを指すんだ。シェアリングとか共有と呼ばれる。車を共用するカーシェア、一台の車に同乗するライドシェアといった会員制サービスが始まっているよ。

 ふー いつからそういう流れができたの?

 博士 世界の自動車メーカーが取り組んできたけど、CASEという言葉を初めて使ったのは高級車「メルセデス・ベンツ」で有名なドイツの大手ダイムラーのツェッチェ前社長だ。二〇一六年のパリモーターショーで発表して、業界に広まったんだ。

 ふー 日本の自動車メーカーの対応は?

 博士 他の業界と一緒に取り組んでいる。例えば、トヨタ自動車とソフトバンクが車を使った新しいサービスを生むために「モネ・テクノロジーズ」という会社をつくって、スズキやホンダも参加を決めた。世界と戦うために「日本連合」を組んだんだ。

◆自動運転、共有…県内も対応

 ふー 県内の企業の取り組みは?

 博士 スズキはインドでEVを来年発売する予定だよ。ただ、EVは高価だし、電気を充電できる場所も少ないから、しばらくはエンジン付きのハイブリッド車(HV)の方に力を入れるみたいだね。ヤマハ発動機は、全国各地で電動ゴルフカートを使った自動運転の実験をしている。

 ふー 小さな会社はついていけるのかな?

 博士 CASEが現実になると、今までの車にあったエンジンや運転席が要らなくなるかも。そういう部品メーカーのために、浜松市などがつくった産業支援機関の浜松地域イノベーション推進機構が「次世代自動車センター」を設けて勉強会を開いている。EVの部品の開発に取り組む企業が増えるなど、少しずつ効果が出ているよ。

 

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