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静岡経済 特集

けいざい夏期講習(2) キャッシュレス決済<下>

◆ポイント還元、どんな制度?

キャッシュレス決済の導入を呼びかける事業者向けのチラシ。制度の複雑さが混乱を生みそうだ

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 ふーちゃん 十月から消費税率が10%に上がるね。でも、キャッシュレス決済で買い物をすれば、お得だって聞いたよ。

 うな博士 増税に合わせて国が始める「ポイント還元制度」のことだね。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などで買い物をした場合、代金の5%がポイントで戻ってくる。コンビニだと2%だね。来年六月までの九カ月間だけの制度だよ。

 ふー どうしてそんなことをするの?

 博士 増税によって消費が落ち込み、景気が悪くなるのを防ぐためだよ。ポイントを付けるのはそれぞれの決済事業者だけど、費用は国が負担するんだ。前回説明したように、国全体でキャッシュレス化を進めたいという思惑もある。

 ふー どんなお店でも還元してくれるの?

 博士 全部というわけじゃない。資本金が五千万円以下の中小企業や、個人が経営する商店や飲食店が対象で、事前に申請が必要なんだ。もちろん、キャッシュレス決済に対応していることが条件だ。

 ふー これから準備するお店は大変だね。

 博士 クレジットカードや電子マネーを読み取る決済端末を買う場合、費用は国が全額負担してくれる。カード会社などに支払う手数料の補助もあるよ。

 ふー 太っ腹だね。私たちは何を買っても還元してくれるの?

 博士 お金に換えられる商品券や切手は駄目。別の増税対策が用意されている自動車や住宅、病院の診察料、学校の授業料なども対象外だ。

 ふー キャッシュレス決済なら何でもOKなの?

 博士 主要なクレジットカードや電子マネー、QRコード決済の事業者は参加する予定だけど、見送る事業者もある。電子マネーの機能があるJR東海の「TOICA(トイカ)」も対象外になりそうだ。こうした交通系のICカードには、そもそもポイントを還元する仕組みが備わっていないんだ。改修しようにも、お金や時間がかかるんだって。

 ふー 県内でポイント還元してくれるお店は?

 博士 「キャッシュレス・消費者還元事業」のホームページから対象店舗の一覧が見られるよ。七月三十日現在で県内の五千五百九十六店が登録を申請していて、約百八十店の審査が完了している。これからも増える見込みだ。

 もっとも、制度が複雑すぎて、決済事業者もお店も混乱している。「事前申請が必要とは知らなかった」という事業者もいるよ。全容が見えなくて、使える決済サービスやお店がさみだれ式に明らかになるから、消費者にとっては余計に分かりにくいね。

 

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