トップ > 静岡 > 静岡けいざい > インタビュー > 記事

ここから本文

静岡経済 インタビュー

2020年 こうみる 浜松商工会議所・大須賀正孝会頭

◆「働き方」中小を支援

「中小企業の実態に合った働き方改革を促す」と語る浜松商工会議所の大須賀正孝会頭=浜松市南区で

写真

 浜松商工会議所の大須賀正孝会頭(78)は、四月から中小企業にも適用される働き方改革関連法への対応に力を入れる考えを示した。異例の三期目続投につながった、浜松市の行政区再編については「一方通行は良くない」と丁寧な合意形成を市に求めた。

 −二期六年の慣例を超えて三期目に入った。続投に至った経緯は。

 商議所は二〇一八年に行政区再編を求める提言書を市と市議会に提出したが、鈴木康友市長と議会との議論が停滞していた。このままでは実現できないので、浜松を良くするためにも応援することにした。

 −衆院小選挙区の線引きを基本とした二区案を昨年提唱した。

 市議もしっくりくるのではないか。七区を二区にしたら年間十億円の人件費が浮くという。現在の区割りは、果たして本当に市民の合意があったのか。それなのに、今度は議会が再編を「市民のためにならない」と反対するのはおかしい。市長も議会とのコミュニケーションを大切にし、体を張って公約を守るべきだ。

 −区再編は会頭の「本業」ではない。向き合うべき地元経済の課題は。

 働き方改革は、本来は国が決める話ではない。残業代が減れば、従業員の生活は苦しくなる。経営者もその分の賃金は上げられず、無借金の会社も廃業してしまうのではないか。中小企業は事業承継をするな、と言われているのに等しい。

 −どう対策を打つ。

 中小企業とつながりがある税理士や公認会計士の団体と連携し、法律を守りながら、どうすればしのげるか正しい方法を擦り合わせていきたい。従業員が住宅ローンを組めず、小遣いが減って街に飲みに行けなくなれば、経済は冷える。

 −後任の会頭人事の見通しは。

 昨年十一月に三期目が始まったばかり。三〜四カ月では短すぎるし、交代のためにわざわざ総会を開くのもどうか。最低一年はやらないと。商議所の原点は、中小零細の会員企業のために何がお手伝いできるか。正副会頭も部会長も名誉職ではない。一万三千四百会員の末端のことまで考えている人に引き継ぎたい。

 −会長を務めるハマキョウレックスは来年で設立五十周年。創業から心掛けてきたことは。

 急成長ではなく、階段を一段ずつしっかり上ってここまできた。社員のために一段ずつ基礎をつくるのが経営者。会頭を退いたら、全国の拠点を回って、社員と触れ合いたい。

(終わり)

(聞き手・伊東浩一、久下悠一郎)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索