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静岡経済 インタビュー

2020年 こうみる 遠州鉄道・斉藤薫社長

◆生き残る道 自ら探す

消費税増税の影響や対応を語る遠州鉄道の斉藤薫社長=浜松市中区で

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 遠州鉄道の斉藤薫社長(67)は、昨年十月の消費税増税前に駆け込み需要があった百貨店で、反動による販売減が半年程度は続くとの見方を示した。傘下の自動車販売会社で五月に始まるトヨタ車の全車種併売については、影響を見極めたい考えをにじませた。

 −昨年を振り返って。

 ラグビーワールドカップ(W杯)と消費税増税の二つをどう乗り越えるかが課題だった。W杯はインバウンド(訪日外国人客)の多さに驚いた。今年の東京五輪は、首都圏で宿泊客があふれるのは確実で「おこぼれ」は少なからずあるだろう。これを「普通」の状況にしなければならない。

 −消費税増税前の駆け込み需要の反動減はいつまで続くと見るか。

 (増税前の九月に)百貨店で高級ブランドの財布が売り場からほとんどなくなった状況を考えると、半年は続くのではないか。

 −二〇一九年九月中間決算では、小売り事業の売上高が前年同期を下回った。

 地方の百貨店は衰退の流れにあり、生き残る道を自ら探さなければならない。スーパーは総菜で差別化を図る。他社との対抗上、ポイント還元を自社で行っているが、(国の制度が終わる)六月までは続けなければならないだろう。

 −トヨタ自動車の販売改革の一環で、五月から全車種を全店舗で扱う。

 ファミリータイプが主力のネッツトヨタ浜松は、比較的手ごろな車を販売し客数も多い。一方、静岡トヨタ自動車は(高級車の)クラウンなど単価が高い商品を扱っているため、客数はそれほど多くない。それが入り交じった時にどうなるかは読めない。

 −両社の店舗が近くにある場合、将来は集約していくのか。

 集約するにしても、整備や点検の設備などを増やさないと対応できない。よく研究して見極める。

 −電車で他社の交通系ICカードへの対応を検討する考えを示していたが、その後の進展は。

 (システムを)どれくらいの早さで改修できるか、コストがいくらかかるかの結論が出ないことには分からない。路線バスを減らす中で電車に人が集まってきている。その点からも電車は自力で設備投資できる可能性はある。

 −バスも含めて改修するとなると費用は。

 十億円くらいかかるのではないか。ただ、出張などで来る人が困るだけで、地元は困っていない。(一部のために)改修で運賃を上げるのはいかがなものか。

(聞き手・鈴木啓紀)

 

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