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静岡経済 インタビュー

2020年 こうみる 静岡銀行・柴田久頭取 

◆グループ経営を強化

「グループの連携と人事交流を強化する」と話す静岡銀行の柴田久頭取=静岡市清水区で

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 静岡銀行の柴田久頭取(56)は、相続や企業の合併・買収(M&A)といった地域の多様な需要に子会社と連携して対応するため、グループ経営を強化する考えを示した。経費削減のために、他の金融機関と店舗を共同化するなどの業務連携を検討していることも明かした。

 −預貸金の利ざやで稼ぐ銀行の収益構造は変わっていくのか。

 貸し出しが本業であることは変わらないが、経済成長とともに貸出金が伸びる時代は終わりつつある。相続や経営、M&A仲介といった課題のコンサルティングを深掘りし、ニーズがあれば融資する。課題解決型サービスの手数料でいただく割合が増えていく。

 −他の金融機関と業務を共同化する考えは。

 水面下でいろいろと交渉している。昨年、浜松いわた信用金庫と相続手続きを共通化したのを機に、事務部門などを複数の金融機関で共通・共同化する動きが二〇二〇年度以降は加速する。店舗も、遠隔地の店を維持するのは互いに大変。共同店舗を他行と一緒にやってもいいと思っている。

 −二〇年度からの中期経営計画の重点は。

 銀行業務が単体からグループ全体という考え方になる。コンサル、証券、リースなどさまざまな会社があるので、お客さんの幅広いニーズにグループ全体で応える。人手不足に対応するための人材紹介・派遣や、信託業務といった分野のグループ会社を増やすかもしれない。業績目標もグループとしての連結収益で示すことになるのではないか。

 −多様な需要に応えるには人材も重要になる。

 プロフェッショナル人材の中途採用やキャリア採用を推進する。このため、正行員一本の給与体系を複線化する。他社なら何千万円も稼げる人材でも、従来はわれわれの給与体系で働かなければならなかったが、稼ぎに合った収入を得られるようにする。

 グループの人事交流も進め、数人程度だった銀行とグループ会社間の異動を百人規模にする。預かり資産を担当している行員が静銀ティーエム証券で証券の知識を学ぶなど、多様なスキルを身につけるためだ。兼職制度も導入し、本部と店舗、銀行とグループ会社、グループ会社間で兼務ができるようにする。

 −中期計画では長期的な将来像も示すのか。

 五年、十年先の銀行の在り方や地域との共生の姿をビジョンとして示したい。行員は、自分の仕事がどこへ向かっているのか、日々の業務は何のためかが分からなかったり、悩んだりすることがある。こういう方向に向かう第一歩なんだと感じてもらいたい。

(聞き手・伊東浩一)

 

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