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静岡経済 インタビュー

2020年 こうみる ヤマハ発動機・日高祥博社長 

◆EV時代へ対応着々

「大型二輪や四輪に使える大出力モーターを外販する」と語るヤマハ発動機の日高祥博社長=磐田市で

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 ヤマハ発動機の日高祥博社長(56)は、電気自動車(EV)の事業を拡大する方針を語った。電動スクーターの新モデルや、四輪車用試作モーターの発表を年内に予定。低速電動車両の自動運転技術も磨き、公共交通の新たな「足」として普及を目指す。 

 −EV化の対応は。

 排気量一二五cc相当の新たな電動スクーターを海外でまず発売する。台湾ではベンチャーと協業して昨年発売した電池交換式のスクーターが売れており、品ぞろえを増やしたい。大型二輪や四輪のEVに使える大出力モーターも外販する。四輪メーカーが自社で造るモーターとは見方を変えた提案をする。

 −国内二輪メーカー四社で議論している電池の規格の共通化の行方は。

 交換式なら充電ステーションを設け、共用できるようにしないと不便。既に実証実験をいろいろと行っているホンダの技術を基本にするのが一番いい。ヤマハ発も電動車の開発は長く、両社の知見を含めて四社が納得できる規格にしたい。アジアの標準にするのが大本命だ。

 −低速電動車両の自動運転を磐田市で実験している。

 過疎化や高齢化で運転手の確保が難しくなれば、自動運転は不可欠だ。道路に埋めた電磁誘導線に沿って走るタイプは、路側駐車があると結局は運転手が避ける必要がある。(障害物との距離をセンサーで測る)LiDAR(ライダー)などの技術を使わないと、本当に必要な低コストの移動を提供できない。地元での実験で物にしたい。

 −国内の二輪販売の伸長に向けては。

 若者の乗り物離れが進む中、とにかく乗ってもらう機会をつくる。東京都心は車両の置き場がないのが一番の問題だが、シェアリングや月決めのレンタルといった事業で需要を下支えする。通常のレンタルは北海道や九州・阿蘇といった観光地を狙っていく。

 −二輪の人気モデル「セロー250」が生産を終える。

 さまざまな規制に適合させながら日本専用車を販売するのは、採算が合わなくなっている。個人的にはエンジンを共通化した世界モデルとして復活を願うが、生産終了は現場の合理的な判断だ。

 −サッカーJ2に降格したジュビロ磐田の運営会社の筆頭株主として、チーム強化へ資金的支援は。

 勝つために必要で、納得できる使い道での要請があれば前向きに検討する。ユース世代の育成に向け、練習場や合宿施設の整備に投資してきた。降格は残念だが、ある程度の選手補強をしつつ、若い人が活躍できる好循環が必要だ。一年でJ1に戻ってきてほしい。

(聞き手・久下悠一郎)

 

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