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静岡経済 インタビュー

2019年 こうみる 浜松商工会議所・大須賀正孝会頭

◆外国人 待遇平等に

「外国人材の受け入れを急ぐべきだ」と語る浜松商工会議所の大須賀正孝会頭=浜松市南区で

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 浜松商工会議所の大須賀正孝会頭(77)は、自動車の下請け企業を中心に人手不足が深刻だとして「外国人労働者の受け入れを急ぐべきだ」と強調した。日本人と同一の賃金体系や転職の仕組みを用意するなど、不平等に扱わないルールの整備も訴えた。

 −世界と地域経済の今後をどう見ているか。

 世界経済の減速が言われているが、そんなことはないと思う。これからはアジアの時代。インドネシア、インド、タイ、フィリピン。いずれも人口が多く、経済発展が進んでいる。あれだけの数の人々が自転車からバイク、車へと乗り換えれば、消費は伸びる。

 アジアの消費が伸びれば、景気は落ちないはずだ。浜松経済も極端に悪いとは思っていない。浜松の企業も多くアジアに進出しており、可能性がある。

 −浜松の企業は人手不足が深刻だ。

 スズキと一次下請けはある程度足りており、機械化もできているが、二次、三次下請けは機械化ができない業務が多い。仕事も大変なので人が集まりにくい。

 二次、三次が部品を生産できなくなれば、車は組み立てられない。産業が空洞化し、浜松は火が消えたようになってしまう。外国人労働者の受け入れを急ぎ、二次、三次の人材確保に充てなければ、大変なことになる。

 −外国人労働者の受け入れを巡っては、外国人を安価な労働力として期待する向きがあり、労働搾取の懸念がある。

 浜松を外国人材受け入れの特区のような形にすればいいと思う。現地に学校をつくって日本語を半年程度教え、いち早く来日してもらえるようにする。渡航費は浜松の企業側が負担する。そういう仕組みをつくらないと人手不足に間に合わない。

 給料は日本人と同じにして昇進もでき、肌に合わなければ地域間で勤務先を移れるようにする。中間搾取の排除や負担の多い仕事を押しつけないといったルールを設定することも大事だ。

 −自動車産業の電気自動車(EV)化への対応は。

 自動車関連の企業は十年後から徐々にEVに移行すると言っているが、ガソリン車かEVかを選ぶのは消費者。一回の急速充電で四百キロも走れるようになり、エネルギー代も二十分の一で済めば、消費者はどちらを選ぶか。EV化はものすごく速く進むはずで、対応のスピードが遅いと思う。

 −浜松市の行政区再編の賛否を問う住民投票が四月にある。地元財界は市の三区案に賛同しているが。

 企業は一生懸命に税金を払っている。無駄遣いは看過できない。区再編は進めなければいけない。区が無くなっても市民サービスセンターで大半の用が足りるのでほとんど不便はない。人口減で税収が減っていく中、区再編で不要になる税金をもっと生きた金として使ってほしい。例えば、高校生までの医療費無料化や福祉施策などに充てるべきだ。

(聞き手・伊東浩一)

=終わり 

 

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