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静岡経済 インタビュー

2019年 こうみる 遠州鉄道・斉藤薫社長 

◆浜松の食 起爆剤に

観光の活性化へ「食で人を呼び込みたい」と語る遠州鉄道の斉藤薫社長=浜松市中区で

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 遠州鉄道(浜松市中区)の斉藤薫社長(66)は、四〜六月にJR各社と県などが展開する観光誘致事業「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」を好機とし、浜松独自の食文化を生かして地域を活性化する意気込みを示した。

 −二〇一八年を振り返って。

 二度の大きな台風があった。特に24号の停電では、遠鉄ストア十九店舗で営業を取りやめ、ホテルにも影響が出た。災害に対する備えをしっかりしなければいけないと感じ、非常用発電設備を充実させる予定だ。

 −今年のキーワードは。

 浜松産の食材「浜松パワーフード」だ。家康公を支えた食とされているが、幅を持たせて定義すれば、百貨店で特設コーナーを設けたり、ストアで総菜にしたりできる。生で食べられるタマネギにエビ芋、ウナギ、スッポンもある。食で地域活性化を目指し、全国や海外から人を呼び込みたい。

 −DCでは舘山寺地区の活性化に期待がかかる。

 三月に(東名高速の)舘山寺スマートインターチェンジが開業予定であることも追い風だ。〇四年の浜名湖花博から十五年の節目でもあり、DCに合わせて取り組みを進める。あとはラグビーワールドカップ(W杯)。市街地のホテルは、W杯で訪れる外国人の予約が好調だ。

 −消費増税が控える。

 単価が高い住宅販売は影響があるだろう。(税率が8%に上がった)前回は増税後の落ち込みが長く続いた。建設を前倒ししてお客さまに提供しなければ、競争相手に負けてしまう。

 −一七年度に鉄道の乗客数が四十九年ぶりに一千万人を回復した。

 一八年度も順調に推移し、年末時点で前年度比1・5%増加している。定期券購入者や、休日に街に出る人のために駐車場を駅の近くに設ける「パーク&ライド」を充実させている。今後も各駅の近くで用地取得を進めていく。

 −百貨店は衣料品の販売が伸び悩む。新たな施策は。

 一発逆転は難しい。小さな部分でいろいろな試みをしていく。浜松駅前にマンションが建ち、富裕層や高齢者を中心に住民が増えており、そういう人たちに向けた事業をしていく。インバウンド(訪日外国人客)の売り上げは上半期(昨年三〜八月)で一億二千万円弱と、前年同期の二倍に達する好調ぶりだ。

 −路線バス事業では、九月末に浜松市北部の三路線から撤退する。

 ドライバー不足などの影響を受け、今まで通りの大型バスでの運行は難しくなってきている。守れるまでは守りたいが、(乗客数との)最適化を図らないと、人口減少社会の中では持続性を保てない。

 −政府が外国人労働者の受け入れ拡大を進める。

 これまでもホテルやストアで外国人を採用してきた。ただ、法律の中身が後付けの部分が多く、読んでもよく分からない。どう活用するかは課題だ。

(聞き手・鈴木啓紀)

 

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