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文化芸大・曽根准教授の著書が最高賞

◆中小企業研究

中小企業研究奨励賞の経営部門で最高賞を受賞した曽根秀一准教授=浜松市中区の静岡文化芸術大で

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 中小企業に関する優れた図書や論文に贈られる二〇一九年度の中小企業研究奨励賞の経営部門で、静岡文化芸術大(浜松市中区)の曽根秀一(ひでかず)准教授(42)が最高賞を受賞した。受賞作は一九年に中央経済社から出版された「老舗企業の存続メカニズム−宮大工企業のビジネスシステム」。主催の商工総合研究所(東京)が発表した。

 国内最古の企業である金剛組(大阪市)のほか、竹中工務店(同)や松井建設(東京)、大彦組(和歌山県)といった明治維新以前から続く老舗の宮大工企業を中心に研究した。職人同士を競わせたり、各地に独立採算制の支社を設けて競わせたりと、企業ごとに持つ独自の組織構造を解き明かした。

 本書の執筆にあたり、百五十人の企業関係者を取材したほか、企業に残る古文書などの資料も調査した。曽根准教授によると、「ベンチャー企業や大企業の成長を分析する研究はあったが、長年続く企業の英知を考証する研究はあまりなかった」という。

 「二十年にわたる関係者の協力によって完成した。地味な研究だが、光を当ててくれてうれしい」と受賞を喜んだ。研究を通じて、「企業の存続には、一朝一夕では真似(まね)できない独自の経営システムの構築が大事」とも考察した。

 曽根准教授は東京都生まれ。一〇年に滋賀大大学院博士(経営学)。一七年より現職。専門は経営戦略論や組織論。賞は商工中金の創立四十周年を記念して一九七六年に創設された。二〇一九年度は経営部門に六十五点の応募があった。二十一日に東京で授賞式と記念講演がある。

(鎌倉優太)

 

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