トップ > 静岡 > 12月4日の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡

犯罪被害者遺族の苦しみ今も 葵区で講演会

約200人の来場者に胸のうちを話す加藤裕司さん=静岡市葵区で

写真

 犯罪被害者が抱える苦痛や支援の大切さを知ってもらおうと、静岡犯罪被害者支援センターは静岡市葵区で講演会(中日新聞東海本社後援)を開いた。

 犯罪被害者遺族の加藤裕司さん(66)=岡山市=を講師に迎え、約二百人が耳を傾けた。八年前、娘のみささん=当時(27)=は元同僚の男に性的暴行され、金品も奪われたうえ、殺害された。男は二〇一七年に死刑が執行された。

 みささんは、交際相手から十七回目のプロポーズをへて婚約中だった。その日は朝になっても帰ってこなかったが、婚約者といるのだろうと考え、事件とは疑わなかった。一週間後、警察から、みささんの遺体の一部が発見されたことを聞いた。「窒息するかのような圧迫感だった」

 裁判には、男の精神疾患を指摘されても理解できるよう、医学書を読み込んで臨んだ。被告の死刑を望んだ。「私たちは、犯人によって無期懲役にされたも同じ。一番つらいのは、助からないと悟った瞬間、娘が何を思ったかを考えるとき。助けてやれなくて申し訳ない」。父親の苦しみはいまも癒えない。

(保坂千裕)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索